前回の続きです
【長編】旧VOISING
今回🎲でます
実際と呼び方変えてる人います
設定
長男 いるま(大学2)
次男 すち(大学1)
三男 らん(中3)【主人公】
四男 なつ(中1)
五男 こさめ(小4)
末っ子 みこと(小2)
長男 こったろ(大学2)
次男 ゆう(大学1)
三男 くに(中3)【サブ?主人公】
末っ子 こえれる(小4)
長男 悠佑(社会人)
次男 if(大学2)
三男 ないこ(高校2)
四男 いむしょう(中1)
末っ子 りうら(小4)
次の日
パチッ
目が覚めた
時計を見ると朝の5時
いつもの起床より1時間はやい
時間もあるので放課後でていく準備をする
昔親がいた時優しかったお兄ちゃんにもらったプレゼントをみる
持っていこうかと迷ったが
でていくのにという気持ちが邪魔をする
でも…とカバンの奥底にいれる
ピンクのウサギの小さなぬいぐるみ
お兄ちゃんがお小遣いで買ってくれたもの
ずっと大切にしてたものだから
他にも服や色々なものを詰め込んでいるとあっという間に1時間がすぎた
朝ごはんを食べる気にもならなかったのでくにくんの家に行くことにした
らん『いってきます…』
すち「…朝ごはんは?」
らん『いらない』
そういって走る
もう話したくないなんて思いながら
くにくんの家の前につきチャイムを押す
ピーンポーン
???「はーい」
でてきたのはあまり帰ってこないお兄さんだ
こったろ「あ、くにおかな?」
らん『ぁ、はい』
こったろ「…れるちー!くにおよんできて〜 」
なんで、れるくんに?という思いながら静かに待つ
れる「んー」
渋々だが、れるくんがくにくんを呼びにいく
くに「…らんくん! 」
明るい声とは逆に表情は暗い
頬は少し赤くなっている
らん『ほっぺ…どうしたの?』
くに「ぁ、えっと、なんでもない!」
少しお兄さんの表情を伺いながら返事をする
くに「いこっか!」
らん『う、ん…』
くに「じゃあ、いってきます」
こったろ「ぁ、いってらっしゃい」
くに「ぁ、うん」
家から少し離れたところでくにくんが口を開いた
くに「昨日晩御飯食べなかったら、ゆさんが怒ってさ…叩かれちゃったw」
らん『…おれも昨日残したよ』
くに「…そっか」
2人でそうな話をしながら学校に向かった
放課後
くに「おわった〜!」
朝とは違うテンション
学校で朝の気持ちは忘れたのだろうか
らん『どうする?』
くに「俺が荷物もってらんくんの家行くよ
荷物もって待っててくれたら」
らん『わかった!また後でね!』
くに「うん!ぁ、お金忘れないでね」
らん『わかってる!』
なんて傍から聞いたらただの遊ぶ約束
本当は家での約束なのだけど
らん『ただいま』
シーン
家には誰もいなかった
ちょうどいいなと思い荷物を持つ
外に出ようと階段を降りていたとき
なつ「らん?なにその荷物」
らん『な、つ…』
いないわけじゃなかった
気づいてないだけだったのだ
らん『友達と遊びに行くんだ!』
なつ「そんな大荷物で?」
らん『うん!』
なつは、絶対違うだろという顔をしている
らん『じゃあ、ばいばい!』
なつ「まて!いるまかすちに言ったのか?」
らん『言ったよ』
なつ「…じゃあ、いってらっしゃい」
らん『…うん』
疑いながらも送り出してくれたなつには感謝だ
他の人なら根掘り葉掘り聞いてくるだろうから
家を出るとくにくんがもういた
くに「大丈夫?」
らん『うん』
くに「少し電車乗り継ぐよ 」
らん『まじ?』
くに「うん、近くならすぐ見つかっちゃうし」
お金はお小遣いをずっと貯めていたので余裕はある
でも、電車を使うとは思ってなかった
くに「ぁ、GPSきってる?」
らん『ぁ、きってない』
くに「きっといて…バレたら最悪だから」
らん『うん』
本格的なんだなと思う反面
めっちゃ楽しみという気持ちが大きかった
もう探されなくてもいい
ただ自分の知らない景色を見れるんだって
くにくんに連れられて電車を乗り継ぎ約2時間
ある駅に降りた
降りた先は都会だった
ビルが多く、色々なお店がある
俺たちが住んでいた田舎とは全然違うかった
くに「あ、いたいた!」
らん『え?』
くに「ないこくん!」
ないこ「おー、くにお!」
くに「あ、らんくん
この人が俺たちを家に泊めてくれるんだ」
らん『よろしくお願いします』
ないこ「はーい、らんらんね
よろしく」
軽い人だなぁ
ないこ「とりあえず家に行こっか!
らんらんとも仲良くなりたいし」
らん『はい!』
明るくすぐ仲良く慣れそうな人でよかった
ないこさんの家
ないこ「ここだよ〜」
アパートかと思ったら一軒家でびっくりした
らんくに『おじゃまします』
部屋に入ると誰もいなかった
らん『一人暮らしですか?』
ないこ「そうそう」
なのに一軒家なんだ…
ないこ「さて、くにお…なにがあったの」
くに「家出したかった…それだけだよ」
ないこ「なんで家出したかったのか聞いてるんだけど?」
くに「こえれるばっかりなの…
俺のこと見てくれないから、家出したら変わってくれるかな〜って」
ないこ「…なるほどね、らんらんも?」
らん『はい、同じです 』
ないこ「おっけー、じゃあ部屋案内します!」
らん『ぇ…?』
くに「らんくん、ないこくんはこういう人だよ」
らん『え〜』
ないこ「俺も家出してるしね!
家はおばあちゃん家なんだ
死んじゃったからもらってる
あ、お金はねバイトしてるし上から2つ目のお兄ちゃんが補助してくれてる」
らん『なんで家出を?』
ないこ「…俺上から2つ目のお兄ちゃん以外嫌いなんだよね
いや、好きなんだけど…
なんだろね〜」
らん『真ん中は…愛してくれないから?
見てくれないからですか?』
ないこ「へー、そうだよ
まろ以外は俺のことなんでもできると思ってるからね〜」
くに「…ねぇ、ないこくん
家出だし内緒ね
俺の家族にもらんくんの家族にも」
ないこ「らんくんの家族は誰がいるの〜?」
らん「いるま、すち、なつ、こさめ、みこと…です」
ないこ「おっけー、まろと同い年のひとおるしわかる! 」
ないこ「ぁれ、そう言えばくにもおんなじ理由なんだっけ?」
くに「まぁ…」
ないこ「あんなに幼い頃は愛されてたのに?」
くに「昔は病気持ってたからねそれならずっと病気がよかったよ」
らん『病気?』
くに「病気というか…
うーん、よく入院してたんだ」
らん『へ〜…』
ないこ「らんらん、そのくにおを俺発見した時なんて言ったと思う?」
らん『お兄さん呼んだとか?』
ないこ「きゅーきゅーしゃー!!って叫んだww」
らん『なにしてるんですかww 』
そういえば、2人の関係なんなんだろ
らん『くにくんとないこさんの関係って』
くに「あ〜、いとこだよ」
らん『いとこなんだ』
くに「うん!ないこくんは優しいお兄ちゃんって感じなんだよね〜」
ないこ「おれはくにおのこと犬だと思ってるよ」
くに「ひどくない!?」
らん『www』
いつぶりだろ、心から笑えたのは
此処で住めることに感謝だな〜
その頃のらんの家
いるま「ただいま〜」
家に帰るとみんながバタバタと出てきた
なんだ?と思っていたら
こさめが口を開いた
こさめ「ら、らんくんが、まだ帰ってきてない!!」
いるま「は?」
らんが?
らんは門限守るし、連絡きてねぇよな?
いるま「らんがどこ行ったか知ってるやついないのか?」
なつ「大荷物で遊びに行くと言ってでたのは知ってるが、連絡したって」
家出か?
昨日の質問はそういう意味だったのか?
GPSは…
いるま「…GPSきれてる 」
こさめ「こ、こさめが…大嫌いっていったから? 」
すち「違うよ、すぐに帰ってくるはずだから」
みこと「……」
…本当に帰ってくるのか
いや、様子見をするしかないよな
すち「ごはん食べよ」
いるま「あぁ…」
心配そうにする三人を見てると昨日の返事は最低だったなと理解した
ご飯を食べ終わって、らんの部屋に向かう
色んな物を持っていったのだろう
最後に見た部屋より物は少なかった
そして、目に入ったのが手紙だった
読んでみようと手を伸ばした
何か探す手がかりがあるのではないかと淡い期待を抱いて
らん『家出します
探さないでください
大っきらいです』
いるま「ッ!」
なかった…
簡潔にまとめられたその手紙
そして、思い返してわかる俺のらんに対する態度
なつやこさめに気を取られてらんを見れてなかったなと反省する
遅い反省だ
そして、俺はある人に電話をかけた
その頃のくにの家
仕事が終わり今日は家に帰る
いつもは長く帰れてないがしばらくは出張なく家に帰れるみたいだ
こったろ「ただいまぁ〜」
昨日軽く喧嘩したくにおに謝ろうと、ちょっとした物を持って家のドアを開ける
今日はこれと言って騒がしくなく、静かだった
こえ「ぁ、こったん」
いつもの元気がないこえくんが出迎えてくれる
こったろ「なにかあったの?」
そう問いかけると
れる「くにお、おらへんねん」
れるちが返事をくれる
こったろ「ぇ?」
困惑した
くにおは門限を破る子じゃない
こったろ「ゆうくん!くにお泊まってくるとか言ってた?」
ゆう「ぇ…いや、聞いてないけど」
特に気にしてないゆうくん
泊まらないならどこに…
ふっとGPSの存在を思い出した
パッとスマホでGPSアプリを見る
が、そんな希望はなくGPSは切られていた
誘拐の可能性が頭をよぎった
とりあえずくにおの部屋にと2階へ駆け上がる
部屋を開けると
昨日荒れていた部屋とは違い
殺風景な部屋だった
【自ら出ていった】という選択肢しか無かった
俺が怒ったから?
俺が帰ってこれなかったから?
俺が悪かったから?という考えしか出てこなかった
そんな時電話がなった
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