TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

赤い月はなおも不吉に輝き、狂気に満ちた笑い声が廃墟の街を包む。


無数の顔を持つ傀儡たちが吉田を取り囲み、波のように押し寄せる。


だが――


「――はぁ。」 吉田は、わずかに溜息をついた。


次の瞬間。


「千華乱嵐――


傘が一閃。


「――終ノ舞。」


バシュッ――!!!


音もなく、傀儡の大群が一瞬で裂かれた。


無数の笑顔が血のように散り、地面に崩れ落ちる。


「……なん、だと……?」 雨宮は目を見開いた。


吉田は淡々と傘を閉じる。


「お前の“芸術”は、ちょっと俺には合わないな。」 吉田の声は静かだったが、その瞳は鋭かった。


「――ふざけるな!!」 雨宮は叫ぶ。「Ⅳ式を突破しただと!? 貴様如きが――!!」


「お前の芸術は見た目だけの張りぼてだ。」 吉田は冷ややかに言った。「本物の“意志”がねぇんだよ。」


「貴様ァァ!!!」


――バキィィン!!!


雨宮の体がひび割れ、黒い糸が暴走し始める。


赤い月はさらに深紅を増し、雨宮の姿がゆっくりと変貌していった。


「日哉、下がれ。」 吉田は低く言う。


「おいおい、マジかよ……」 日哉はごくりと喉を鳴らしながら、後ろへと後退する。


そして――


「Ⅴ式――“血月ノ魔操神”!!」


雨宮の体が完全に崩れ、人形と一体化した。


巨大な異形が姿を現す。無数の顔、無数の手。


それらが一斉に、狂ったように笑い声を上げた。


「――踊ろうぜ、吉田ァァァ!!!」


吉田は静かに傘を構える。


「……ああ、踊ってやるよ。」


そして、戦いは最終局面へと突入する――。

【参加型】吉田武史、再び闇へ

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

131

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚