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文化祭の明かりが、まだまぶたの裏に残っている。
ベッドに横になっても、今日の出来事がぐるぐると頭の中をまわって、全然眠れない。
(……楽しかったな)
いつもより少しだけ遅い放課後。
図書館でふたりきりになった時間も、後夜祭で手をつないだ瞬間も──
ひとつひとつ、全部がまるで宝物みたいに胸の奥に残っている。
(あのとき、葵の手……あったかかったな)
思い出しただけで、顔がじんわり熱くなる。
文化祭のときに見せた笑顔、真剣な横顔、はしゃいでいるときの声──
どれも目を閉じればすぐそこにあるようで、胸が締めつけられる。
(……どうして、こんなに……)
気づけば、誰よりも葵の姿ばかり追いかけている。
一緒にいるときの心の高鳴りも、別れたあとの寂しさも、
全部が今まで感じたことのないもので──
(……私、葵のこと……好き、なんだ)
自分の心の声に、はっと息をのむ。
でも、否定する気持ちは少しもなかった。
むしろ、その言葉がぴたりと胸におさまって、静かに温かく広がっていく。
夜の静けさのなかで、凛は初めて、自分の本当の気持ちを知った。
玄関のドアを閉めた瞬間、胸の奥がドクンと跳ねた。
今日一日の出来事が、一気に押し寄せてくる。
(……やば……!)
文化祭の準備から本番、図書館での放課後、後夜祭──
気づけばずっと凛と一緒にいた。
気がつくたびに隣にいるのが当たり前みたいになってて、
それがすごく、心地よかった。
(凛の笑った顔……めっちゃ、かわいかった……)
リビングのソファにばたりと倒れ込んで、枕を抱きしめる。
思い出すだけで顔が熱くなる。
文化祭で少しだけ手をつないだときの、あのドキドキ──
心臓が爆発するかと思った。
(あれ、私……ほんとに、どうしちゃったんだろ)
凛といると楽しくて、でも時々、苦しいくらいにドキドキして。
凛のこと、考えないようにしようと思っても、気づけばまた浮かんでくる。
……もう、誤魔化せる感じじゃない。
(……私、凛のこと……好きなんだ)
口に出した瞬間、胸の奥がじんと熱くなる。
自分でも驚くくらい、はっきりしてた。
なんとなくじゃない。これが恋なんだって、ちゃんと分かる。
(はぁ……どうしよ……)
嬉しいのに、どうしていいか分からなくて、
葵はソファの上で顔を真っ赤にしたまま、しばらく転がり続けた。
こんにちこんにちは。暇だったので書きました!
二人ともかわいいですねぇ~!見てくれてありがとうございました!
ではまた次回!♡、コメント、フォロー、よろしくお願いします。