テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
アリト
350
煙
2
Raphael
326
何年前だろう。
私と“あの子”が出会ったのは…
“アリス”
私の唯一の友達。
絶対に守らなければならない人。
そのためなら…
なんだってする。
アリス「久しぶり!」
「久しぶり…」
アリス「元気にしてた〜?」
「会いたかった。」
アリス「…!私もだよ!」
アリスはずっと寂しい思いをしてたのに無理して明るく振る舞ってた。
私たちは幼い頃から一緒。
でも当然、会える日も限られた。
私たちは離れ離れ。
その間、私たちは何度、お互いを考えたことだろう。
「あの子…アリスだったか?仲良くしとけよ。そうじゃないと、この世界が有利に進まない。」
「…」
バリン!!
「お前…!なにをした!」
「アリスを馬鹿にしないで、父さん。」
「毒を…盛っ…たのか…!」
「私とアリスの友情を父さんなんかに壊させない。」
アリスのためなら…
私もアリスも少し成長した頃。
アリス「私、好きな人できたの!」
「よかったね」
私は心底嬉しかった。
ようやく、アリスにも私以外の人にも興味を持ってくれた。
「応援してる」
アリス「一緒にリボン買いに行こ!」
「リボン?」
アリス「うん!お揃い買いたいんだもん!」
「うん…行こう」
アリス「これ!」
アリスが差し出したのは赤いリボンだった。
「似合ってる」
アリス「えへへ…」
アリス「これとか似合いそう!」
それは灰色のリボンだった。
「どう?」
アリス「似合ってる!これ一緒に買おう!」
その帰り道。
私たちは買ったばかりのリボンを身につけながら帰っていた。
アリス「やった!お揃いだ〜♫」
「ねえ…」
アリス「どうしたの?」
「…一緒に手…繋ご…?」
アリス「…!いいの⁉︎繋ご繋ご!」
ぎゅ。
この友情が永遠に続きますように…
コメント
1件
第12話、読み終わりました……! こういう「過去の回想」で友情の原点を見せる構成、好きです。アリスを守るためなら父親に毒を盛る主人公の覚悟にゾクッとしつつ、リボンをお揃いにして手を繋ぐシーンが純粋で、そのギャップが切なくて。お揃いの灰色のリボン、何か意味がありそうで気になります。この友情がどう続いていくのか、次が待ち遠しいです!