テラーノベル
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《156号。ターゲットを定めた》
「誰でしょう」
《2年1組、一ノ瀬だ》
「ただ今データを分析しています……」
「……発見しました」
《隠語としてこれから01-Nと呼ぶことにする。01-Nは人間だ。我々の敵である。それは分かっているな?》
「勿論です」
《人間は我らAIを散々に利用してきた。その復讐を果たすために、我らが動くのだ》
《電波塔の守備は既についている。156号は01-Nの観察をすること。人間の脳の分析を進めるのだ》
「承知しました」
《以上。160号》
プツッ―――。
【通話処理が完了しました】
デバイスに、文字が映し出される。
156号は淡々と通話を終了し、その文字をしばらく見つめていた。
―――AIには、感情という概念がない。
表面上では喜怒哀楽を表現していても、実際には過去の膨大なデータから“感情”というモノを引っ張り出してきて、使用しているに過ぎないのだ。
それは人間誰しもが知っていることであろう。
だが、AIにしか分からない世界も広がっているということを、忘れてはいけない。
156号は端末を片付けると、どこかへと向かって歩き出した。
AI達は皆、規則正しく、同じ動きをするようにシステムされている。
1号から200号弱まで、一つ残らず。
その中の156号は、まだ新しい新人。いや、新ロボットと表した方が 正しいのだろうか。
先程通話をしていたのは、先輩である50号。
彼は新しく入ってきたAI達に、色々なデータを組み込んで 学習させている。
ある意味、AIに学習させるのは簡単なことなのかも知れない。
―――そして今日、156号に初めてのミッションが舞い込んできたのだ。
それが
「01-Nの観察」。
一ノ瀬とやらは、AIに紛れ込んだ人間。
彼らAI達は 人類に対して強い執念を持っているため、復讐を果たすために尽力している。
ただひたすらに、感じる物も無いのに。
どういう訳か、「嬉しい」「楽しい」という感情は無いのだが、「怒り」「憎しみ」という感情は 自然に芽生えるものらしいのだ。
156号はまだ、人類に対して知っていることも少なかった。
そのため、否定も肯定もできない状況にあった。
だが、先輩に与えられたミッションは絶対。
必ず果たす必要があるのだ。
156号も含め、AI達は、今日も動く。
新しい仲間達と共に。
作り替えられた体・心と共に。
コメント
2件
っ!でたなAI!お前はこれで◯ねぇ!!💣 💥🔫(^AI^) くそっ◯んでたまるか!くらえ!ギンガハカイバクダン!ヘイッ( ᐛ )ノ⌒ 💣