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天才の幻想理論

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天才の幻想理論

1 - 置き去りにされた手紙

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2022年03月21日

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───止めてはいけないものとは───



君に上記のことを問おう。

止めてはいけないもの。

それは何だと思う?


映画か?時間か?重力か?

はたまた脳か?それとも心臓?


私はそうは思わない。

私が思う止めてはならないもの。

それは「生命のサイクル」だと思う。


誕生しては子孫を残し死んでいく。

このサイクルがなければ私達は生まれていないだろう?


ならば、次に考えるものはと言えば、「どうして私でなければならないか」と私は考えた。

私でなくとも、他の誰かでも良かったかもしれない。

人間であればよかったかもしれない。


それが何故、この私が生まれたか。

私が私である必要はあったのか。


運命、宿命、定め、神の恵み。

人間の脳で追い付けるだろう考えではない。



それを追求してみたくなるのが天才。

それを「運命」などと言うのが凡人。


天才とは?

凡人とは?

誰も彼も同じ「人間」じゃないか。



……おっと、難しくなってしまったかな?

では話の視点を少しずらそうか。

君は、子供を作ろうと思うかい?

…あぁ。そんなハレンチな話じゃないさ。

私が問いたいのはこの後だ。



───子孫を残す利点とは───

これが私の質問だ。


可愛いから?必要だから?

それが人間の義務だから?


私は子供も必要かと思った。

そんな私の考えはこうだ。


例えば、子孫を残し死んだ場合、「生命のサイクル」として自身が死んだあともDNAとして残ると考えよう。

それに対して子孫を残さず死んだ場合、「ただの無意味なサイクル」として回ることになるだろう?

無意味なサイクルに加入したとして、その数年後に人間が絶滅したらどうする?

私の痕跡は残らない。

もしかしたら私の生が無意味なものになるかもしれない。

そうなるのは私はごめん蒙りたい。

だから私は子供を授かって、「生命のサイクル」の1部になりたいと思ったんだ。



……ごめんよ、難しい話から逃れられないね。

さぁ、そろそろ問1の私の見解を話そう。


止めてはいけないもの。それは…。




自身の家系の繋がりではないだろうか?




また会った時、この話の答えを聞かせてくれ。また会う日まで、元気でいてくれよ。

我が友よ。

敬具                          ⿴⿻⿸⿴⿻⿸⿴⿻⿸















いつかに私の研究室に置き去りにした手紙。君は持って来てくれたんだね。


ルーカス・バルサーク?誰だいそれは。


私?私なわけがないだろう?


じゃあ私は誰かって?


……囚人、ルカ・バルサーさ。


それで…?ここに来てくれたってことは、また君と研究が出来るということなんだろう?


ふふっ、またこれからも宜しく頼むよ。



我が相棒。

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