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───止めてはいけないものとは───
君に上記のことを問おう。
止めてはいけないもの。
それは何だと思う?
映画か?時間か?重力か?
はたまた脳か?それとも心臓?
私はそうは思わない。
私が思う止めてはならないもの。
それは「生命のサイクル」だと思う。
誕生しては子孫を残し死んでいく。
このサイクルがなければ私達は生まれていないだろう?
ならば、次に考えるものはと言えば、「どうして私でなければならないか」と私は考えた。
私でなくとも、他の誰かでも良かったかもしれない。
人間であればよかったかもしれない。
それが何故、この私が生まれたか。
私が私である必要はあったのか。
運命、宿命、定め、神の恵み。
人間の脳で追い付けるだろう考えではない。
それを追求してみたくなるのが天才。
それを「運命」などと言うのが凡人。
天才とは?
凡人とは?
誰も彼も同じ「人間」じゃないか。
……おっと、難しくなってしまったかな?
では話の視点を少しずらそうか。
君は、子供を作ろうと思うかい?
…あぁ。そんなハレンチな話じゃないさ。
私が問いたいのはこの後だ。
───子孫を残す利点とは───
これが私の質問だ。
可愛いから?必要だから?
それが人間の義務だから?
私は子供も必要かと思った。
そんな私の考えはこうだ。
例えば、子孫を残し死んだ場合、「生命のサイクル」として自身が死んだあともDNAとして残ると考えよう。
それに対して子孫を残さず死んだ場合、「ただの無意味なサイクル」として回ることになるだろう?
無意味なサイクルに加入したとして、その数年後に人間が絶滅したらどうする?
私の痕跡は残らない。
もしかしたら私の生が無意味なものになるかもしれない。
そうなるのは私はごめん蒙りたい。
だから私は子供を授かって、「生命のサイクル」の1部になりたいと思ったんだ。
……ごめんよ、難しい話から逃れられないね。
さぁ、そろそろ問1の私の見解を話そう。
止めてはいけないもの。それは…。
自身の家系の繋がりではないだろうか?
また会った時、この話の答えを聞かせてくれ。また会う日まで、元気でいてくれよ。
我が友よ。
敬具 ⿴⿻⿸⿴⿻⿸⿴⿻⿸
いつかに私の研究室に置き去りにした手紙。君は持って来てくれたんだね。
ルーカス・バルサーク?誰だいそれは。
私?私なわけがないだろう?
じゃあ私は誰かって?
……囚人、ルカ・バルサーさ。
それで…?ここに来てくれたってことは、また君と研究が出来るということなんだろう?
ふふっ、またこれからも宜しく頼むよ。
我が相棒。