注意書き
・現代パロ
・無一郎弱ってる
・BL
・えろ
・ゆうむい
僕は深夜の3時半に目が覚めた。
隣にはぐっすりと寝ている兄が見られる。
僕は兄を見つめていると何やら体に違和感を
感じた。
…お腹が痛い。
何故かすごくお腹が痛い。
今日何かお腹に当たるもの
食べたかな…と思いながら僕は体を
丸くする。
眠たいのにお腹が痛くて寝れない…
明日は学校だから早く寝たいのに。
僕は無理やり目を閉じて
何も考えずにいると自然と寝られる
ようになった。
目が覚めると朝の6時。
兄の布団を見るととっくに
ベットメイキングされている事が
わかる。
僕も早く起きなければと思ったが、
まだお腹が痛かった。
いや…むしろ痛みが強くなってる気がする。
簡単に痛みを説明すると、
お腹に刃物を刺されて中でぐりぐりと
されているような痛みだ。
「立っ、、立てない…っ……!!」
僕は起きようとしても起きれないので、
もう少しうずくまって
寝ようとした時、何やら足音が聞こえた。
一気に部屋のドアを空けられ、
ドアを空けられた方向を見るとそこには
眉毛の角度が逆ハの字の兄がいた。
「おい!!もう朝だぞ!早く起きろ!!」
兄は僕の毛布を奪い取ろうとする。
すると激痛が走り、僕は学校に
行くどころじゃなかった。
「…っ………!!やだ、、!」
僕は毛布を奪い返して布団の中に潜る。
「…置いてくぞ」
「……置いてっていいよ。」
僕はいつもなら兄に置いてくぞと
言われたら、飛び起きて兄と一緒に
登校するのだが、今日はあまりにも
お腹が痛いのであとから行くことに
した。
それを聞いた兄は、いつもなら
飛び起きて一緒に登校すると思って
いたのか、兄は心配そうに僕の顔の
おでこに手をのせる。
「……熱でもあんのか?」
「…ちが、う。眠いだけだから、
早く行って。遅刻しちゃうでしょ」
僕はあまりの痛さに
少し辛辣に 言うと、兄は「そうか…」と
言って 僕の頭を撫でて部屋を出ていった。
数分後、
玄関の開ける音が聞こえ、兄が
学校へ行ったことが分かった。
いい加減起きたいところだが、
やっぱり痛すぎて起きれない。
「痛いっ…!!うぅ…」
体をダンゴムシのように丸めて
僕は震えていた。
今日は学校に行けないなぁ、、
と思いながら、僕は罪悪感に包まれていた。
痛さを間際らそうと思った僕は、
隣にあるスマホを手に取り
YouTubeを見始める。
面白いYouTubeを見ても
やっぱり痛みのしちょうが強すぎて
全然内容が把握できない。
僕はYouTubeを見るのをやめて
今は何時かスマホで見ることにした。
現在の時刻は11時45分。
そろそろお昼。
とっくに学校が始まっていて、
僕はやっちゃったなぁと思いながら
スマホを置く。
全くおなかの痛みがマシにならないけど、
僕はお腹がすいていた。
でも、痛すぎて立つことが出来ない。
無理やり立とうとして、
僕はゆっくりと体を起こす。
「…ぁっ…!!」
僕は激痛と戦いながら何とか経つことが
できた。
僕は1歩ずつ慎重に歩きながら
冷蔵庫へと向かった。
冷蔵庫に行くだけなのに5分も
かかってしまったが、僕は冷蔵庫の
ドアを開けた。
中に入っているのは兄のプリンと
冷凍食品のスパゲティだけだった。
冷凍食品は少し手間がかかる。
レンチンしている間はぼーっと
しているだけなので、お腹の痛みと
戦わなければならない。
ならば、プリンかなと思い
プリンを手に取る。
だが、 プリンの蓋には兄の字で食べるなと
ペンで太く書かれていた。
食べたい…でもこれは兄のものだ。
僕は食べ物を食べるのを諦めて
また布団へと向かった。
今までの行動は全部無駄だったのか
と思うと、僕はすごくショックを
受けてしまった。
頭の中がぐるぐるしながら僕は
ゆっくりと歩きながら布団へ向かう。
部屋に着くと僕は急いで毛布へと
潜った。
歩いたせいか、さらにお腹の痛みが
強くなってくる。
「…うっ
にいさ…早く帰ってきてよぉ……」
僕は涙を流した。
寂しいから泣いているのか
痛すぎて泣いているのかどっちか
分からなかったが、涙が止まらない。
毛布にうずくまってぐすっと
泣いていると何やら玄関を開ける音が
聞こえる。
なんと兄が帰ってきたのだ。
早くない?と思いながらスマホを見ると、
時刻は12時13分だった。
学校から帰ってくる時間は通常、
4時か5時半なのに、
今日は早く 兄は帰ってきた。
僕は兄が帰ってきて来たことに焦り、
涙を拭う。それでも涙は止まらなくて、
お腹も痛いし涙も止まらないしで
最悪な状況だった。
足音が小走りくらいな速さで
こっちへと音が近づいてくる。
その瞬間思いっきりドアが開いて、
そこには制服姿の兄が 立っていた。
僕は毛布で顔を隠す。
「おいっ…!お前っ、、学校
行ってないじゃないか…!やっぱり
具合悪いんだろ…!!」
兄は心配そうに僕を見つめる。
僕は目だけ毛布から顔を出すが、
僕の目元は涙目だった。
「…ごめんなさっ、お腹、いたくて、
立てなくてっ…
ずっとくるしくて、いたくていたくて、
学校いけなくて、ごめんなさ、い…
めいわく、かけちゃって、ごめんなさ…、」
僕は罪悪感と腹の痛さで語彙力が
おかしくなった。
弱っている僕を見て兄は凄く
驚いていたが、すぐに冷静な顔になり
「…大丈夫だから。気づいてあげられなくて
ごめんな。寂しかったろ。」
と僕の頭を優しく撫でてくれた。
「…ううぅ、、にいさん、、」
僕は咄嗟に兄さんを抱きしめた。
「…よしよし。大丈夫大丈夫。
お腹痛いよな。兄さんが何とか
してやるからな」
「…ありがとう、」
「…薬もってきてやるから、少し待ってろ」
そう言って兄は少しの間部屋を出ていった。
兄の優しさで僕はふわふわとした
感覚になり、すごく幸せな気持ちになった。
いつも辛辣な兄だが、今日の兄は
すごく優しい。
幸福感に包まれていると兄が
また部屋に戻ってきた。
「持ってきたぞ。薬飲ますけど、
起き上がれるか?」
「…うん、」
僕は激痛が走りながらも頑張って
起き上がる。
「ッ…うぅっ、、、」
「…大丈夫だからな、ほら、薬。」
そういうと兄はぼくに薬を飲ませてくれた。
「…ゴクッ、…おぇ、にがい、、、」
「…おつかれ。もう寝てていいぞ」
僕は言われた通り再び布団で横になると、
なんと兄も僕の布団に横になる。
「…!?にっ、兄さん…?」
「…俺も一緒に寝てやる。」
そう言うと兄は僕にそっとキスをした。
「んっ…」
兄は僕の口に舌を入れて絡ませてきた。
「んぅ、ん、…」
ぐぐもった声を漏らしながら
甘いキスが広がる。
しばらくすると口が離れ、
兄は僕を抱きしめた。
「…にっ、兄さん…どうしちゃったの?」
「…こうすれば少しは痛み、マシになるだろ」
兄は少し顔を赤くしながら言った。
…確かにお腹の痛みが少し和らいだ気がする。
「…うん、そうだね、ありがとう兄さん」
「…早く良くなれよ。」
僕は改めて兄さんの弟でよかったと
思った。
コメント
2件