※黒×青作品
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昔、よく聞いた話。
スノーホワイトという珍しい目を持っている人は
本来、人には見えない妖精や妖などが見えるというお話。
スノーホワイトはとても綺麗な青色の目をしているのが特徴で、それを見つけるとみんな軽蔑する。
「ねぇ、◯◯くんスノーホワイトなんだって」
「えぇ〜…気色悪いね…」
あぁ、俺は確かにスノーホワイトの持ち主だ。
それだけなのに、なんで……。
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1.
「…………。」
ピッ…ピッ…となる心電図の音。
あれ、何してたんだっけ。
「…あ、お目覚め?おはよう〜」
「…ん、、」
あぁ、思い出した。俺は実験台兼魔術師見習いだった。
「もう…レンは張り切り過ぎ。今月で倒れるの3回目。」
「…ごめんなさい。」
この方はショウタさん。俺の先生をしてくれている。
ショウタさんは数少ない大英雄の魔術師。
「…レン、しばらく研究は禁止。いい?」
「へ、!?で、でも今っ…完成させれそうな物が…!」
「それは体調が万全になってからね!」
「体調は万全ですっ…!お、俺…コウジとの約束でっ…!」
「コウジ…?」
「っあ……み、三毛猫のコウジって言う…喋る猫…で、」
「……あぁ、リョウタ爺の三毛猫か。」
「そ、そうです。どうやらリョウタさんの目がほぼ見えないって…それで、目の回復薬が作れそうだったんです…」
「はぁ…」
「……………」
確かに馬鹿なことはしている、それに間違いはない。
そりゃ…人間の俺がその回復薬をつくるに当たって、
最低でも2ヶ月はかかるものだ。それを作ろうとしてる自分は、周りからみれば笑いものだ。
「…お願いです…ショウタさん…この通りです…」
「っ、頭上げて…」
床に思いっきり頭をぶつけるけながら土下座をする。
それでも無理なら強行突破する…つもりだ。
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