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太中
にょた百合
BEAST
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首領からの連絡があってから直ぐに、俺の目の前に高級車が来た
そしてまた、無言で、後部座席の扉が開く
そして、運転手は俺の怪我を見て、俺が目的地を言う前に、目的地まで向かった
喋らなくて良いということだろう
確かに、これ以上喋ると、傷口が開く
そして、俺は目を閉じた
ポートマフィアに着いて、俺は、首領に会うため、早足で、首領室に向かった
だが、その途中で、この姿で行くのは失礼だと思い、自分の部屋で、傷口に包帯を巻き、新しい服に着替え、顔に付いた血を洗い落とした
素早く準備をし、もう一度首領室の前に来て、ノックをすると、中からは入れという、何時もの声がした
その声を合図に扉を開けた
そして一礼
中「失礼します」
「今回は、一寸手こずってしまって遅れてしまいました」
太「そんなことはいいんだよ それで?怪我とかしなかった?」
そんなことを聴かれて、俺は首領からの信頼を踏みにじることは出来ないので、咄嗟に嘘をついた
中「怪我なんかするわけねぇだろ 異能もあるし」
太「そっか」
そして、俺は首領の椅子の隣に立つ
太「ねぇ…」
「私の上に座って見てくれない?」
中「…?はい」
俺は、その命令に驚きながら、首領の上に座った
太「やっぱり軽くない?ちゃんと食べてる?」
中「……」
太「ねぇ聞いてる?」
中「聞いてるが?」
俺は、左腕に触らせないようにするために必死だった
太「…さっきさ、任務で怪我してないって嘘でしょ?」
中「ビクッ」
太「どこ怪我したの?」
と、静かな虚無に満ちている目を向けられ
中「……左腕」
と観念したように云うと、俺の左腕を力強く握ってきたのだ
中「 イッッ イダッ離せって」
まだ力強く握ってくる それどころか傷口をえぐるように手を動かしている
その痛さに、俺は過呼吸になっていた
中「カヒュッやめっヒュッッ」
太「……やっぱり私って、中也が嫌がって、痛がって、苦しそうにしてる姿が好きなのかも知れない♡」
そう言って、俺の腕を握るのを止めて、俺を抱き締めてきた
そして、俺の目から溢れた涙を拭き取った
本当に此奴のやりたい事が良く分からない
そして、更に強い力で抱き締めてきた その時に、左腕も巻き込まれていて痛かったが、なんとも不思議な気持ちだった
言葉に表せない
頭がふわふわしているみたいな
でも、嫌でもなくて、
それでも感じたこともないようで、でもとても心地よい様なそんな感じ
俺は、左腕の痛みの中そう思った
その後、首領が、傷口に新しい包帯を巻いてくれた
その慣れた手つきに流石だと思いながら見惚れていた いつの間にか処置が終わっていた
今日も、首領の家に泊まらないかと言われる
俺は、いつも通りその言葉に甘える
そんな事が日常になってきた頃、首領が
太「ねぇ、いっそ一緒に住んじゃおうよ」
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お疲れ様でした
私、旅行行ってたら、風邪ひきました
まぁ、風邪ひいても、書くんですけどね
最後まで見て頂きありがとうございました