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『仕事完了ー!!!』
『与謝野先生~お仕事終わりましたか?』
与謝野先生「嗚呼、今ちょうど終わったところだよ」
『あの、今日どこで飲みます?』
与謝野先生「ちょうど良いところ見つけたからそこへ行こうか!」
『了解した!』
飲み屋にて
『与謝野せんせー、ひとつ聞いても良いですか?』
与謝野先生「なんだい?相談ならなんでも言ってごらん」
『カッコよいー…あの』
与謝野先生「なんだい?」
『うちの兄達、二人とも梵天の幹部で、』
『どうしたら懲らしめられると思いますか?』
与謝野先生「…そうだねぇ、て、え?」
『なっ、与謝野先生でもわからないなんて…』
なんて由々しき問題なんだ…
与謝野先生「いや、遥奈のことだから『兄達を救いたい』とでも言うのかと思ったよ…」
『あ、そっちはないですね。』
『いやぁ、あの二人に救いの手を差し伸べるだなんて多分一生ないと思います』
与謝野先生「…遥奈はそのお兄さん達に何かされたのかい?」
『いえ、なんにも。』
『強いて言うなら私だけを置いていなくなったことですかね?』
与謝野先生「されてるじゃないか…」
『私的にはなんにも思っていませんし、居なくてどうこうみたいな事も無かったので』
与謝野先生「そうかい…」
今思い返せばあの時小5て…ん?ちっさ!?
え…ちっさ!これでどうこうならんかったの奇跡じゃね!?
『…で、どうやったらあのクズ兄貴ダブルを懲らしめられるんですか?!』
与謝野先生「そのクズな遥奈のお兄さんはどんな奴なんだい?」
『んー、女たらしでクズ。』
『そして、金遣いが荒い男達です。』
与謝野先生「それは普通に悶えさせれば大丈夫じゃないのかい?」
『拷問ですか?』
与謝野先生「そうだよ」
『んー、効くかな…』
与謝野先生「これが効かなかったら相当狂ってる奴じゃないのかい?」
与謝野先生は知らないっぽいけど、
あのシスコンダブルは妹に殴られても気分によっちゃルンルンになるのに、拷問とかしたらもう…
『あ、知らない奴にしたら効くか!』
与謝野先生「…あんたもあんたで狂ってるねぇ〜」
『まぁ一応血縁者ですしね…』
与謝野先生「そういや、さっき聞きそびれたんだけど…」
『なんでしょう』
与謝野先生「遥奈が遥奈のお兄さん達には特に恨みもないって言ってたけれど…」
「じゃあなんで懲らしめたいんだい?」
『あの二人、昔から不良で悪行三昧だったんですよ。』
今は反社の幹部やってるし…
与謝野先生「そうなのか」
『私が知ってる限り、2度は逮捕されてますね』
与謝野先生「よく懲りないモンだねぇ」
『本当に、今も昔もやっている事はあまり変わっていないんですよね〜あのクズ共』
与謝野先生「遥奈はどうなんだい?」
『え、まぁ変わりましたよ〜…少しは』
なぜ今?としか思えなかった
与謝野先生「まぁ、入社してきた頃よりかは雰囲気柔らかくなったのは確かだねェ」
『えっ!?私、あの頃も結構柔らかかった気がするんですけど!?』
与謝野先生「えぇ?そうかい?」
与謝野先生「入社試験のときは、まぁそれは頑固だった気がするけどねぇ?」
頑固…だったな…うん。
できれば思い出したくなかった!!ハズカシイ!
『いや、あれは仕方ないでしょう…、、、』
『…ってかなんで今なんですかぁっ!!!』
与謝野先生「遥奈も初めてみたときは似た雰囲気を感じたから、どうかなぁ?って思っただけさ」
と、頭を撫でられた
『すこし、照れますね…//』
与謝野先生「フフッ、なんか初めて遥奈と飲みに行った日を思い出すねェ。」
『…あぁ!ちょうど二十歳の誕生日にお酒を持ってきてくれたときですね!』
与謝野先生「そうだよ、あのときに遥奈呼びになったんだっけ?」
『そうですね!名字を隠したいが故に「こう呼んでくださいっ!」って社内回ってたっけ笑』
与謝野先生「あのときは衝撃だったねェ」
『あそっか、初めて名字を変えて働きたいって言ったのその時でしたね』
与謝野先生「…ずっと思っていたンだけど、どうしてそこまで名字を隠したくなったんだい?」
『あ〜…私、あんま兄ちゃん達と一緒とか思われたくないんですよね。』
『それに灰谷って聞くと悪いイメージが付きやすくて、探偵社に泥を塗ってしまうと思ったんで。』
与謝野先生「…なんて返したらいいんだろうね?」
『あんま重く受けとめんでくださいっ?!』
『名字を変えるのは私の本望だったんで。』
与謝野先生「でも、戸籍は灰谷のままなんだろう?」
『はい…できればそこも変えたいんですケド…』
『手段が…まぁ…はい…』
難易度ハード以上しか健全な道は残ってない気が…
与謝野先生「確かに、合法的なのは結婚か縁を戸籍上で切る。」
「裏ルートで行ったら、戸籍偽造。そのくらいだね。」
やっぱりィィ!!!
『あぁぁ…結婚か…嫌だァァ…』
与謝野先生「縁を切る方はしないのかい?そっちのほうが少しは楽だよ?」
『あ〜、私を育ててくれた叔母との縁は切りたくないですからね〜』
与謝野先生「いい人なのかい?」
『はい。あの問題児兄二人組を持ってしても寛大な器で私を大人にしてもらったんで、尊敬してます。』
与謝野先生「そうなんだねぇ、いいじゃないか」
与謝野先生「ところで、さっき「結婚かぁ〜…」とか言ってたけど、いい人いるのかい?」←楽しんでる
『居ませんよ、アトナンデチョットタノシソウナンデスカッ!』
与謝野先生「太宰とかはどうなんだい?」
急に何を言い出すんですかぁ!?
あの包帯ぐるぐるは私のストライクゾーンに入っていない!
与謝野先生「え!?そうかい?でも、いっつも太宰と一緒にいるもんだからねェ」
『そんなに…??』
そんなに一緒にいるんだ…次から気おつけよ
数時間後…
『与謝野せんせ〜』
与謝野先生「どうしたんだい?」
『酔いました。』
与謝野先生「今日は珍しく早いねぇ」
『今日はだめな日デス…』
与謝野先生「外の空気でも吸って来るかい?」
『はい、そうします…』
〜外〜
『あ〜、きもち〜』
夜の風は少しひんやりしていて火照った体には丁度いい
そういや、なんで下の名前だけ変えなかったんだろ…本能的にかな…?
『へっくしゅ!』
やべ、夜風に身を任せすぎた…これ以上いたら風邪引くな…
戻ろ。
室内〜
チンピラ「ね〜ね〜おねえさん、俺らと飲もうよ〜」
与謝野先生「だから飲まないって言ってるだろう?」
チンピラ「少しだよ少し!ほんの一口だけだ!」
与謝野先生「だから飲まないって言ってンだろう!」
チンピラ「チッ、このクソアマがっ!」
チンピラが殴りかかろうとした
チンピラの腕を誰かが掴んだ。
それは…
『ねえ、私の大事な上司に何してくれてんだよ』
私だった
チンピラ「あ!女の子が二人!これはラッキーだ!」
私は思った。
与謝野先生のお気に入りの居酒屋をコイツラが汚そうとしているんだ、なら大恥をかかせてやろう。と
『そうですね、ラッキーだったかもしれませんね。』
チンピラ「俺らはもうすでにラッキーじゃん?ハハwww」
『そうかもしれませんね、普通の可愛い女の子だったら』
バタッ
『すいません、つい癖で』
チンピラが倒れ込んだ
チンピラ「な、何してくれてんだ!」
『あ、もし次この辺でナンパとか暴れたりとかしたら…』
チンピラ「ヒッ」
チンピラ「お、覚えてろよぉぉ!!」
『与謝野先生大丈夫でしたか?!』
与謝野先生「あぁ、遥奈のおかげで無事だよ」
『すいません。私が席を外したばっかりに…』
与謝野先生「全然いいンだよ。」
ん?なんか与謝野先生手に…ん?
与謝野先生「時間も時間だし、今日はお開きにしようか。」
『そうですね〜』
『あ、店員さんお会計おねがいしま〜す』
店員さん「はいよぉ!今行きますんで少々お待ち下さい!」
『は〜い。』
カランカラン
閉店1時間前に来店って…
与謝野先生「こんな時間に珍しいね」
『ですね〜、表に営業時間とか書かれてますよね…?』
与謝野先生「まぁでも見るからに二人なんだし大丈夫じゃないのかい」
『あ、だったら大丈夫ですかね?』
与謝野先生「…?」
『…与謝野先生どうしたんですか?』
与謝野先生「私の見間違えだったらいいんだけど…さっき入ってきた二人結のお兄さん達じゃないかい?」
『え、多分見間違えじゃ…』
灰谷兄「二人なんだけどいける?」
店員さん「ラストオーダーまであと5分なんですが…大丈夫ですか…?」
灰谷兄「だって〜竜胆、どうする?」
灰谷弟「別のとこ行こう」
灰谷兄「そっか、じゃあ別のところ行こうか」
カランカラン…
…え、いやマジですやん。
え、洗脳解いたん璃弔…まじか。
『バリバリおるやん』
与謝野先生「やっぱ遥奈のお兄さんたちだったンだね」
『はい…』
てか兄ちゃんたち普通に居酒屋行くんだ…
お酒飲むときレストランとか予約して行かないんだ…
いや、行きはするか
『にしても最近よく見かけるなぁ…』
与謝野先生「家が近くにあるのかねぇ?」
『さぁ…アジトは分かっても住処[すみか]は分かってませんからね…』
与謝野先生「そうだねぇ…」
店員さん「おまたせしました!お会計がこちらです。」
『これでお願いします』
お金をトレーにおいた
与謝野先生「は、遥奈…!?」
店員さん「はい、ピッタリお預かりいたします!」
店員さん「レシートはご入用ですか?」
『大丈夫です。』
店員さん「ありがとうございました〜またお越しくださいね!」
与謝野先生「遥奈、お金今渡すよ」
『いや、今回は奢らせてください!』
『私の話も聞いてもらったので!』
与謝野先生「…そうかい、遥奈がいいなら甘えさしてもらうよ」
『ぜひぜひ〜』
ガチャ
『ただいま〜』
今日は怒ったり、喜んだり、疲れたり、大変だったな…
心の疲労が…
明日筋肉痛みたいに心の疲労が来そう…
てか璃弔連れてなかったな兄ちゃん達
~次回をお楽しみに~
2025.7.31.0:31