SCP‐264‐EX「下書き」
オブジェクトクラス:safe
SCP-264は風景画の下書きが描かれている一枚の紙です。
SCP‐264の風景画は未完成な状態であり、完成すると完成させた人物をその風景の場所に転送させます。
なお、SCP‐264は完成する前の状態に戻ります。
転送場所は██県の██山山頂付近に転送します。
以下、様々な人物にSCP‐264を完成させてもらいます。
実験1
試験者:D-2433
方法:SCP‐264をペンで完成させる
結果:転送
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実験35
試験者:D-5774(画家として活躍していたが殺人を犯した)
方法:D-5774にSCP‐264を見せて完成してもらう。
結果:D-5774は消失、転送先にも出現せず、SCP‐264は完成し、異常性が消失。
以下、SCP‐264の裏面に書かれていた文章。
この絵が完成するのには犠牲が伴うの。
絵に命をかけてくれる人物に最後の一筆を頼みたい。
この絵は私が昔住んでた場所なの。
貶されたくない。汚されたくない。
未完成な状態でいれば、汚れても、又戻せる。
でも、いつか完成させないといけない。
最後の、線になる人は誰?
(手書きで書かれた文章)
ー「俺が、最後の線だ」ー
SCP‐264は異常性が消失したことによりオブジェクトクラスがExplainedに変更。
最後の線となったD-5774の死には勲章が贈られた。
SCP‐264‐EXとなって数時間後、下書きだけであったSCP‐264‐EXは着色され、見る人を感激させるような美しい絵と化した。
当オブジェクトは、D-5774の部屋であった場所に大切に保管されている。
コメント
1件
昔住んでいた場所の絵を汚されたくなかった少女?と元画家のDクラス職員かァ…此れだけで判る、凄い良い話