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⚠️注意⚠️
ノーマルエンドを読んだ後にこれを読むと、キャラが生きてるのか生きていないのかわからなくなりややこしいので、この話を読む場合は第五話をもう一度視聴することをおすすめします。（皆様にはこの物語を楽しんで読んでほしいので、結構本気です）
この話は第五話の続編であり、別ルートです。
↑
コピペ（ただのサボり）
本編始まります
__＿＿＿＿＿＿＿＿＿____________________________
ジェヴィン「………最悪だ」
ジェヴィンが泣き崩れた。その隙に、ブラックは右足を掴み、宙吊りにした。
ブラック「あぁ、ジェヴィン」
ブラック「私はどうすればいい？」
逆さまになったジェヴィンを見上げ、そう呟く。
ブラック「お前を無理矢理にでも私の信者にするか」
ブラック「お前の考えを尊重して殺すか」
ジェヴィン「……どちらもクソみたいな意見ですね」
抵抗できない体に、触手がだんだんと絡みつく。
ブラック「はは、そう思うかい？」
目をうっすらと細める。
もう決まっている。
ジェヴィン「……質問した意味はあるんですか」
ブラック「ない。」
ブラック「あまりにもお前が惨めだったものでな」
ジェヴィン「………哀れみの言葉はいりません」
触手は、服の中にも侵入してくる。
ジェヴィン「なぜ………！」
ブラック「こうするのが手っ取り早い、と思ったものでね」
ジェヴィン（もう………ダメなのか…？）
諦めかけたその時。
ブラック「いや………無駄だな、これは」
ブラック「諦めるよ。時間がない」
ブラック「ジェヴィン。お前を殺すしかなくなってしまったようだ」
太い触手がジェヴィンの首に巻き付き、強く締める。
ジェヴィン「あ゛っ……ぐっ……、！」
ジェヴィン「や……っ、め………っ！」
苦しさで、脚をガクッと振るわせ、力が抜けた。
ジェヴィン（これ………）
ジェヴィン（ダメだ……）
意識が遠のく。それを遮るように、ブラックが言葉を発した。
ブラック「…面白くない」
ブラック「死ぬなら…いや、殺すなら…」
ブラック「もっと苦しんで………」
考え込むように腕を組む。
ブラック「…生存者がいるんだろう？」
ブラック「大樹の下に」
ブラック「安心してくれ。この場にいない、あの白い小娘はもう生き絶えてるよ」
ジェヴィン「…ダメです」
ジェヴィン（せめてあの方達だけでも守らなければ）
ブラック「場所は知っているんだ」
ブラック「さて、どうしたものかな」
いつの間にか、二人は大樹の前にいた。
ジェヴィン「………まずい」
ピンキー「………ジェ、ジェヴィンさん………？」
ピンキー「まさかブラックが………」
生存者たちは、目の前にある光景が信じられなかった。
グレー「ジェヴィンさんが捕まって…」
ジェヴィン「う、あ、ああぁ………」
ジェヴィン「逃げて！！！！！」
その大きな声で、5人は一斉に走り出そうとした。
ブラック「…やっぱり、遅い」
ジェヴィンやタナーほど強くない彼、彼女らはすぐ触手に絡め取られた。
ブラック「とりあえずこの二つだ」
ファンボット「………ど、どうして」
ファンコンピューター「やばいよこれ……」
ブラック「さようなら」
その触手の中で、ガシャン！という音を立てながら、その二つの「機械」はボロボロに砕かれた。
ジェヴィン「ファンボットさん！ファンコンピューターさん！」
ピンキー「な、なんでよぉぉぉ…」
ジェヴィン「どうすれば………！」
絶望的な状況下であるが、まだ諦めていない。
ジェヴィン（きっと抜け出す方法が…）
ブラック「ないんだよ」
触手は次に、ピンキーにグレー、ブラッドの首元を強く締め付けた。
ピンキー「やっ…いや…嫌だ…あ゛ぁっ、…」
グレー「ぐっ…、がぁっ……あ…！」
ブラッド「あ゛っ、く、くるし……」
バキッ
肉が潰れるような、何かが折れたような、鈍い音がジェヴィンの耳をつんざいた。
ジェヴィン「み、みなさん…」
さっきまで希望があったのに、もう、今は絶望しかない。
ジェヴィン「…私が馬鹿だったばかりに」
ジェヴィン「ごめんなさい……ごめんなさい……」
ジェヴィン「嫌だ…どうすれば…」
ジェヴィン「私はどうすれば…」
ブラック「おや？お前は悪くないと思うぞ」
ジェヴィン「………貴様にそれを言われて喜ぶ奴がどこにいる」
ブラック「深い事じゃないんだ」
ブラック「細かいことは考えなくていい」
ブラック「ただ単純に…」
ブラック「憎んでいてくれ」
ジェヴィン「……………」
ブラックはまた歩き出す。
先程の草原へと。
ジェヴィンを触手で掴んだまま、タナーの死体のもとへ近付いていった。
ジェヴィン「………その人に何をする気だ！」
ジェヴィン「これ以上何かするというのなら、今度こそ容赦しな………」
ブラック「ジェヴィン」
黒いスーツのその男は、黒く鈍いその革靴で、仰向けに倒れたタナーを踏みつけた。
ジェヴィン「……………っ！」
ジェヴィン「信じられない……！」
ジェヴィン「タナーさん……！タナーさん……！」
必死に触手から逃れようとするが、体はまったく動かせない。
ジェヴィン「嫌………」
ジェヴィン「やめて………ください」
ジェヴィンにはもう何も言う気力がない。
目の前で、大嫌いな男に、愛する人を嬲られている。
ジェヴィン「……………」
ブラック「おや」
ブラック「そんなにショックだったか」
嬉しそうに笑みを溢し、ジェヴィンに微笑みかける。
ブラック「気分はどうだい？」
ブラック「大好きな人はずっと前に殺された」
ブラック「唯一仲間の機械と3人はバラバラに」
ブラック「そうなった元凶の私に今捕まって」
ブラック「殺されかけてる」
ブラック「最高に惨めで面白いとは思わないか？」
触手からジェヴィンを離した。
ジェヴィン「………クソが」
上機嫌なブラックを横目に、タナーを抱えてツリーの下へ駆け出す。
ツリーの周りには、仲間全員がしっかりと。
そっと、タナーを幹に座らせる。
ジェヴィンは真っ黒な瞳で、ずっとタナーを見つめた。
近くの斧に手を伸ばす。
ジェヴィン「………タナーさんは、希望だったんです」
ジェヴィン「……タナーさんがいない今、私は生きる意味がわかりません」
ジェヴィン「戦う気もありません」
さっきとは打って変わって、饒舌に喋り始める。
ジェヴィン「ですが、ブラック。これだけは覚えておいてください」
斧を構える。
自分の首へ。
ジェヴィン「私は貴様を一生許さない」
ジェヴィン「貴様に殺されるくらいなら、自分で死んだ方が何倍もマシだ」
斧は血を滴らせながら、一気に首を掻っ切った。
ザシュッ
また、広い草原に鈍い音が響く。
首は完璧には切れていなかった。だが、死ぬには十分なほど、深く抉れている。
細身のその体は、手から離れた斧と同時に、座り込んでタナーの肩に寄りかかった。
疲れ切った腕は、タナーを抱きしめ、手をそっと合わせた。
目は濁り、うっすらと開いているだけであった。
ブラックはその光景を、終始無言で見つめていた。
ブラック「………それがお前の選択なのか」
ブラック「悪くないとは………思うよ」
タナーから足を離して、また歩き出す。
ブラックは闇に消えた。その瞬間
世界は輝きを取り戻した。
その世界に残っていたのは、綺麗な景色。
惨たらしい、仲間達の亡骸。大樹に寄りかかった、抱き合う男二人の死体だけであった。
ジェヴィン「………死んでくれ、頼むから」
そんなか細い声を漏らし、光を失った瞳で、去っていくブラックの後ろ姿を見つめた。
大量の涙を流しながら、愛する人の耳へこう囁く。
ジェヴィン「………愛しています」
その言葉だけ遺して、青い男は完全に生き絶えた。
〜完〜
あとがき
バッドエンド終了です！
やっぱりあれですよ。ジェヴィタナ尊いんですよ。
無惨な最後を遂げようとも、最後までタナーさんを愛し続けたジェヴィンにはもう、ね。泣くしかないですね。描いてた私も辛かったです。
二人一緒でよかった。
全員死んだけど（絶望）
九話で終わるなんて中途半端なのはキモいので、10話目はこの小説書いたきっかけとか、浅ーい伏線の内容とか。しょうもないこと話します。
頑張ったんですけどね。
ではまた！
コメント
1件
初コメ失礼します‼️‼️最後まで見ました❗とってもいいお話でした！やっぱハッピーエンドが一番ですね！
