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※このノベルはボーイズラブです。
戦争賛美、政治的意図等の不在、また、実在する人物、団体、事件等には一切の関係が無い事をご了承下さい。雑注意。
日本は激怒した。
必ず、かの邪智暴虐のこの箱とこの箱の制作者を除かねばならぬと決意した。
それは、とある夕暮れ時の事。
冴えないリーマン、日本は今日も上司のアメリカと共に、いつも通りの帰路を通っていざ家に帰らんとしていた。
我先に、と帰ろうとする日本と、それを嘲笑うアメリカの図。
そんないつも通りの陰鬱な帰宅風景に、魔の手がもうそこまで及んで来ている事を、二人は知らなかったのだ。
そして、気が付けば二人は何故か、4畳程しか無い白い立方体の空間に閉じ込められていたのであった。
日本にはアメリカが分からぬ。
普段は周りと明るく接し、自らが笑い物になる事によって周りの治安を保つ。そのリーダーシップには確かに目を見張る物がある。が、彼は何時も何処か冷めた目線で相手を見下しており、常に自分が上という前提で物事を進めたがる。ここだけ聞くとリーダーシップ云々関係無い唯の屑なのだが、そこはかとなく人を惹き付け、離さない統率力、悪く言えば巻き込み力が彼には有るのだ。
また、彼は非常に我儘だ。欲しい物は何が何でも、誰が所有していたとしても奪い取る、手に入れようとする。しかし、彼はそれでいて淡白だ。ごく稀に、アッサリ諦めてしまう事だって有る。情に厚い様で薄い、薄い様で厚い。それがアメリカという国なのだ。
日本にはやはり分からぬ。
「アメリカさぁん、アメリカさん、大丈夫ですか…?」
兎に角白い立方体の中、日本は横たえるアメリカに向かって、必死に声を掛けていた。幸い、ここの部屋の壁が思っていたより分厚いのは調査済みだ。
アメリカがむくりと目を開ける。
「that’s all light…Japan、そんなデカい声出してたら近所迷惑だぞ…って…」
「あー、少し間抜けな事を聞くが…ここ何処だ?」
「ど、何処でしょうねぇ…」
アメリカの至って普通の質問に、日本は食い気味で答えた。
それもその筈、日本は薄々勘付いていたのだ。ここがご都合展開の名地、セ○クスしないと出られない部屋、という事に!!
「だって常識的に考えて可笑しいじゃ無いですか、普通に帰宅してたら背後から何者かに攻撃を受けて気が付いたら白い変な箱の中に居ました〜って!!どう見てもこれセックスしないと出られない部屋じゃ無いですかヤダ〜!!というかちゃんと記載しておきなさいよこの部屋がセックスしないと出られない部屋だって!!アメリカさん困惑してるじゃないですか!!てか何でよりにもよってこの人と!!私がこの世で二番目位に嫌いな人ですよアメリカさんって!!」
ブツブツと薄気味悪く呟く日本に、アメリカはゾッとしながらも話す。
「あぁー、Japan…要するにこの部屋は…何の部屋なんだ…?」
「ヒッ…」
「あ、あの〜、大変申し上げ難いんですけど…た、多分ここって…せ、セックスしないと出られない部屋、という場所じゃ無いかと…」
部屋に沈黙が吹き荒れる。
その沈黙を先に破ったのは、奇しくもアメリカの方だった。
「はは、Japanはやっぱりjokeが下手だな。UKにでも習いに言ったらどうだ?」
日本は安堵と共に心で涙した。
し、信じられて無い〜!!そりゃあそうですよね私も信じたく有りませんでしたし!!でも見て下さいよあのこれ見よがしに置かれたこの空間の3分の一位を占拠してるベッド!!あの布団の下にご丁寧にローションとコンドームまで用意して有るのを私は知ってるんですからね!!意味ありげに目を逸らさないで下さい!!
アメリカは辺りをキョロキョロ見回している。見るからに挙動不審だ。これでもかと言う程に辺りを見尽くした後、アメリカは真っ青な顔で日本に向かう。
「なぁ、これって…マジだったりする…?」
「さ、さっきから言ってるでしょうが…」
「oh My god…」
ショックのあまり思考停止するアメリカ。同じくショックで頭が痛くなって来た日本。二人の運命や、これ如何に…?
「よし、やるぞ。」
覚悟を決めたかの様にアメリカが拳をグッと突き出してポーズをとった。
その言葉が来る時を待っていたのか待っていなかったのか、壊れたロボットみたいな動きで器用に頭だけを動かし、日本が問う。
「ま、マジでやるんですか…」
形勢逆転だ。
「や、やるしか無いだろ、だったらよぉ、それ以外に出れる目星はあんのか…」
「な、無いです…」
「じゃあ尚更じゃねぇか…」
遂に日本も覚悟を決めたのか、ネクタイを緩ませ始めた。
「そういやJapanっていっつもネクタイ付けてるよな…邪魔じゃ無いのか…?」
「付けない貴方が非常識なだけですよ…」
「は?俺が上だろ普通に考えてよぉ」
「え?わ、私が下な考えあったんですか?」
日本には、やはりアメリカが分からぬ。
…いや、こればかりはアメリカの方が常識的な思考だと断言せざるを得ないだろう。
日本には、自身が下になると言う考えが存在しなかった。それは酷く自己都合な考えであり、勝手な思考でもあったのだが。
確かに日本は童貞だ。テクに自信も無い。アメリカより小柄だし、華奢だ。
でも、だからこそ、だ。
流石に童貞より先に、処女を失う訳には行かない。だったら、嫌いな上司で童貞を卒業する方が些かマシだ。というか、男はノーカンでしょ。アメリカさんだし。とか言う謎理論で、日本は自身の処女がアメリカに喰われてしまう事を、酷く危険に思っていた。
また、それはアメリカも一緒だったので有る。
「いやいやいや!!ここは大人しくお前が抱かれてお終いだろ!!俺の方が筋肉も上背もあるし!!どうせJapanは童貞だろ!?」
「う、上背が有るからって何だって言うんですか!!こう言うシチュでは大体体のデカい方が抱かれてアンアン言うのがオチなんですよ!!それに童貞だからこそ嫌なんです!!」
「げ、下品!!なんて下品な言葉遣いなんだ!!流石の俺でもドン引きだわ!!しかも黙ってテク無しの童貞に抱かれていろだと!?こっちの身にもなってみろや本気でこえーんだぞ!!」
二人の言い争いは鼬鼠ごっこに堂々巡り。痺れを切らしたアメリカは、日本にのし掛かる様にして押し倒した。
「たっ、体格で攻めるのは卑怯ですよ…!!」
「るせー!!攻めないとお前一生俺を下にしたがるだろうが!!」
「そりゃあそうでしょう、貴方は下に決まっているんです!!」
「だから誰が決めたんだよそんな事!!」
息も絶え絶え、二人の攻防戦はアメリカの攻め勝ちだと思われたが…?
「ね、ね、絶対に気持ち良くしてませますから!!」
「ぐぬ…」
その瞬間、アメリカに良からぬ思考が過った。
元々アメリカに男色のケは無い。多様性だ何だとか色々言っているが、彼自身はノンケ中のノンケ。
だが目の前の男は、細身で色が白くて、それこそ女みたいだ。見目だってどちらかと言うと麗しい部類に入っていると思う。嫌な奴だが。
抱ける、抱けないで言えば、ギリギリ抱ける…いや、よく考えれば余裕で抱けるな。
でも、そんな彼が自分を気持ち良くしようと躍起になる姿を見るのは嘸かし面白い物だろう。
どーせコイツはクソ雑魚童貞だろうから俺を満足させる事なんて出来ずに抱かれて、結果俺は溜飲を下げる事が出来る。最高じゃねーか。
アメリカは持ち前の屑思考回路で謎の計画を企て、その余りの面白さに口角を上げニッと笑った。
「分かった分かった。それなら一回抱かせてやるよ、童貞クン。」
「え、本当!?本当に良いんですか!!やったぁ!!」
水を得た魚の様に喜ぶ日本を、アメリカは満面の笑みで見つめていた。
これが、まさかあんな展開になろうとは。
今の二人には、知る由も無かった…
続く…
#カンヒュイラスト
つくつくhat
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メイス🖤🫧🪽
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