テラーノベル
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注意事項
地雷さんや苦手な方はそっと閉じてください
この作品はご本人様と何一つ関係ありません
コメントをする際には批判ではなくアドバイスをしてください。
それでは楽しんでいってください!
葛葉さん視点。
今日は事務所でくろなんの打ち合わせがある。だから眠い体を必死に起こして街を歩いている。タクシーが良いかなって思ったけど温かくて心地が良い風を感じていたくてやめた。すずめの鳴き声と登校中の小学生の笑い声。全てが穏やかで自然と優しい気持ちになる。
「こんな日もありかもね。」
その時、目の前から歩いてくる老夫婦に目が行った。綺麗におしゃれしているおばあさんをおじいさんが褒めていてさり気なく車道側に位置を変えた。でもおばあさんは気づかなくてこの前食べたカレーがどれだけ美味しかったかを熱弁していた。おじいさんもそんなおばあさんを見て楽しそうに微笑んでいた。
「んふふ。素敵な夫婦だな。」
俺も叶とあんな風になれるのかな。男同士だから正式な結婚は出来ない。でも叶が望むならサーニャにだってなれる。それくらい叶が大好きだし大切だ。その時にそういう言葉はエッチをしてる時にしか言えてない事を思い出した。あのおじいさんだって褒めてたしおばあさんだっておしゃれしてた。つまりはお互いが好きでいてもらえる努力をしているという事。でも俺は好きとか言えないし気づかいも上手く出来ない。叶は笑って許してくれてるけど傷ついてたらどうしよう。一度でも不安になってしまうとネガティブな事を考えてしまう。不安と焦りを感じながらいつもより重く感じる控室のドアに手をかけた。
叶さん視点。
打ち合わせが終わって葛葉と2人きりになったからめちゃくちゃに甘やかそうと思ったけど葛葉の様子がおかしい。時々、考えるような仕草をして僕に話しかけようとしてる。でも結局はそっぽを向く。こんな事をもう5回は繰り返してる。どうしたんだろう。心配だけどゴニョゴニョしてる葛葉が面白いからもうちょっと気づかないフリをしてようかな。
「叶?」
スマホを見てるフリをしてると葛葉が僕の肩を控えめに叩いた。それが可愛くて口角がゆるむ。
『くーちゃんどうしたの?』
「くーちゃんじゃない。………あのね?」
くーちゃん呼びに拗ねたのは一瞬で今度は何かを伝えようとしてくれてるみたいだ。声が小さいから聞き取りづらいけど葛葉の声に集中する。
「いつもエッチの時にしか言えないけど…」
『うんうん。』
「叶の事、大好きだし大切だから///」
『えっ?』
顔を真っ赤にして伝えられた言葉は可愛くて破壊力がすごかった。抱きしめようと腕を伸ばしたら遮るように葛葉の手が差し出された。
「これ飴もあげる。」
ころんと手に落ちてきたのはいちご味の飴1つだった。葛葉から物を貰うのは誕生日とか記念日だけだったから嬉しいけど尚更疑問が浮かんでくる。
『嬉しいけどどうしたの?』
「実はさ、、、、。」
『アハハッ!!そっかそう言う事かー。』
「笑うな!もう恥ずかしいよぉ///」
恥ずかしさがMAXになったのか目に涙を浮かべる葛葉を今度こそ抱き締める。こんなの可愛くて仕方ない。気づかいしようと思って頑張って飴をくれたのも僕の事で悩んでくれたのも全部、全部愛おしい。
『僕も葛葉が大切だし大好きだよ。』
「うん///」
可愛くて愛おしくてたまらない葛葉を僕の奥さんにしようとひっそりと決意した。
はい!
ここまで読んでくれてありがとうございます
前に書いたプロポーズのお話の前の出来事をやっと書けました。悔いはない!!
以上きい。でした(*‘ω‘ *)
コメント
3件
/ めっちゃてぇてぇ