コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
梅先輩はずっと墓の前で座って…、悲しそうな顔してる…。
そんな梅先輩なんて見たこと無かったから……。
声なんて掛けられない…。
暫くして梅先輩が立ち上がって俺と目が合った。
梅宮「…、皐月?どうしたんだこんな所で?」
そう笑う梅先輩は何処か苦しそうで、悲しそうだ。
何も言わない俺を不審がったんだろう。
梅宮「?皐月?」
皐月『…なぁ、梅先輩』
初めてだ、こんな低い声出すの、我慢ならなかった。
悲しくて辛いのに平気で笑って何とかする様子に……。
心から愛された筈だ、邪魔だと、使えないなんて言われた事ない極一般の家庭な筈だ、なのに、何で俺より隠そうとする…、そうゆう奴が1番嫌いなんだよッ!
気付けば梅先輩の胸ぐらを掴んでた。
掴んだ拍子に相手の事も知らない、過去に何があったかも知らないのに俺の口は止まらなかった。
皐月『…、梅先輩はとことん愛されてた筈だ、ことはちゃんから聞いた、家族の事、自分の事は後回しにして何で周りを助ける?自分が1番優先だろ……。俺はッ、親の言う通りにしてきたけど…ッ我慢ならなくて…でも、怖くて、もう分かんないんだよ…、なのに何で梅先輩はそんなが明るくいられるんだ、総代だから皆梅先輩の元に来てくれたんだろ?俺には…分かんない。』
掴んだ手が震える。力が無くなる…。心に押えてた物が溢れて…どうしようも無くなって…。俺の八つ当たりだ…。
梅宮「…、オレなぁ、幼少期の頃妹か弟か分かんねーけど家族が増えるハズだったんだ…。
でも皆消えちまった…。俺は1人になっちまった…。施設に入ってからも、飯の味もわかんなくて、ずっと死にたいと思ってたよ…。」
その言葉を聞いた瞬間似てるけど似てない俺の過去と少し似てて…。俺は何も言えなくなった。
梅宮「死にたくなってた俺は風鈴の抗争にわざと手を出したんだ、やっと死ねるって…でもそこである風鈴生と出会ったんだ、助けてくれたつもりだけど俺はついでって感じだけどよ、死ぬなら周りを巻き込むなって、屋上から死ねよみたいな感じで、足を踏み出したら家族の最後を思い出して怖くなって、助けてって言ったんだ、そしたらその風鈴生が助けてくれてさ…。だから俺みたいなやつが居て欲しくない、助けれる命なら俺は助けたい……。だから皐月、お前の事も助けたい、救いになりたい、だから俺に委ねてくれねぇか?」
梅先輩はずっと優しくて暖かくて…、俺には持ってないものを持ってる…羨ましいとも思う…。
でも俺にはなれない人物で、憧れても慣れない、遠くて手が届かない、近くに居るはずなのに、俺には慣れない……。