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前回と同じく妄想注意です。
アメリカさんがアメカス…してません!
ほぼアメリカさんの想像や心の中の描写です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
思えば、第一次世界大戦からだっただろう。
お前を見る度に、心が締め付けられるように感じるのは。
第一次世界大戦も第二次世界大戦も、お前は心の表面が腐っていて、他国を見下す偉そうな態度を全面的に見せていた。
でも、何故か俺はお前に惹かれていた。
クズは好きじゃないんだよ、俺は。必死に心にそう言い聞かせた。
でも、恋をしてしまった。
それはやがて罪悪感となって俺を襲った。
何故か?それは、例え義理でもお前が俺の親父だからだ。
それに、お前とフランスが仲良くしてるのを見ると、フランスに理不尽な怒りが湧く。お前がフランスと近付いて話していると、フランスに対して「俺の方が、アイツのこと好きだ!」って叫びたくなる。そんな自分に嫌気が差すんだ。
なぁ親父。おかしいんだよ俺。
なんでこんなに苦しいんだよ。
俺さ、
お前に優しい声で褒められると、天さえ昇れるんじゃないかって心地になる。
お前に厳しい声で貶されると、地に堕ちて二度と立ち上がれないような心地になる。
お前が誰かに優しい声で褒めると、異常なまでの独占欲と怒りが湧いてくる。
お前が誰かに厳しい声で貶すと、何故か優越感に浸れるのと共に悔しさが湧いてくる。
俺がお前に恋した理由は多分、お前の優しさを知ったからだろう。
お前の心根は、皮肉屋とは思えないほど紳士として出来上がっていた。
それとも逆に、お前の心が皮肉屋だから心根が紳士なのかも知れない。
いいや、まずそもそも英国紳士は皮肉屋だったか。
そんな生産性0の思考を働かせるのも全部お前のせいなんだろ。
…流石にそれは違うか。
お前がフランスと縁が深い事は分かっている。
お前らの隙には入れないほど、お前らはズブズブな関係だ。どれだけ妬ましくても、俺はフランスほど、お前を知らない。
でも…それでも俺は何としてでも…
お前がフランスへ向ける感情よりも、俺へ向ける感情の方が大きくなるようにしなければならない。
お前に、もっと好かれたい。
好きになってくれるのだったら、傍にいさせてくれるなら、俺は何でもするぞ。
〜〜〜〜お茶会事件後〜〜〜〜
ああ、最悪だ。
殴ってしまった。
嫌われたよ、完全に。
でも、なんでアイツあんな事言ってきたんだ…。ああ、元々嫌われてたのか、俺。
だから、あんな事を…。
取り敢えずイタリアに会いたい。
あのクソ高いテンションで忘れたい。
日本には会いたくない。
気まずいし、アイツ優しいから更に泣いちゃう。
よし、待ってろよイタリア。今俺が…。
「アメリカさん?!」
「え?!アメリカ?!マジか………Ciao☆アメリカ!メソメソし過ぎてお前って分かんなかったんね!」
…ああ最悪だ。
一番会いたくなかった奴の隣に一番合いたかった奴がいる。
「どこ行こうとしてるんですか?何かあったんですよね?」
日本が純粋な目で俺を見上げてくる。
そんな目で見つめらないでくれ、胸が張り裂けそうになる。
「コイツのことだから、日本クンに慰めてもらいたくてコッチ来たのさ!!…多分ね。」
ちげぇよ!俺が今本気で会いたくて慰めて…っていうか何時ものテンションで絡んでほしかったのはお前なんだよ!
「…イタリア。」
「ん〜?何なんね…おわぁ?!?!?」
俺はイタリアの胸ぐらをつかみ、耳元で囁いた。
「てめぇ何も言わずについてこい。」
「いやどういう…」
「あ?」
「ぜひとも!ついて行かせていただきます!」
イタリアは怯えたフリをしてついてきた。
「え?え?………折角一緒にお出掛けしてたのに。」
そんな俺等を見て、日本は頬を少し膨らませた。
「…で、なんの用なんね?」
「…気になる人ぶん殴っちゃったらどうすればいい?」
「え、なにそれ…。聞く人間違ってるのさそれ。italia殴られる側だし…。」
「…仲直りの仕方は?」
「え…時間…。…か相手次第。」
「よし一発殴らせろ。」
「ちょま!ちょ待てよ!」
Italiaはオホンオホンとわざとらしく咳払いをし、真剣な顔付きをして言う。
「…良いか?自分から歩み寄らなきゃ、真の仲直りなんて出来ねぇからな。相手が許してくれるなんて事、殆どねぇんだから。分かったら自分のやり方で歩み寄りな。ほら、早く行けよ。手遅れになっちまうかもだ。」
イタリアは一通り言い終わってからいつもの調子で言う。
「…んじゃ、italiaはもう行くなんね!」
俺は、元気に走る巨体の背中を見つめながら、先程言われた言葉のことを考えていた。
「…歩み寄らなきゃ、真の仲直りなんて出来ない…。その通りだな、全く。」
俺はそう言ってイギリスの元へ向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
2日かけて作った割に内容が薄っぺらくてすみません。
私はダーク小説が好きなのですが、最後はハピエンじゃないと爆死する系の男なんで、ハピエンにしようと思います。