歪 恋
第1話
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kg「ゆじな!」
hy「…!ひょん!おはよう」
いつもの通学路を
いつもぎゅびにひょんと歩く。
皆からは、当たり前で、普通の2人に見えてる。
…はず。
kg「置いていかなくたっていいのに!」
hy「だってひょん用意遅いもん…」
隣で拗ねるこのひょんは優しい。
……何もしなければの話だけど。
kg「あ~あ、同じクラスだったらよかったの
に」
hy「…仕方ないよ笑」
同じクラスが良かった?
僕はそう思わない。
kg「後で迎えに行くからねっ」
hy「……うん」
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ー教室ー
zh「ゆじな!おはよう」
hy「はおひょん、おはよう!」
僕の安息の地はここだけ。
大好きなはおひょんが居て、
ぎゅびにひょんが居ない空間。
ここだけが安心できる。
zh「…あ!ゆじなに渡したいものがあるの!」
hy「…?なに?」
はおひょんが出したのは綺麗なネックレスだった。
hy「これ……」
zh「僕もう付けないから売っちゃおうと思った
んだけど」
zh「ゆじな付けるかなぁって…」
…嬉しいけど
付けれるかな
zh「…ゆじな?」
hy「あ…ありがと…つけてみる」
zh「うん! 」
はおひょんは嬉しそうだし
付けないのも可哀想だし
見えなければ大丈夫…なはず
hy「……見えない?」
zh「制服だと隠れちゃうね。…どう?」
見えないなら…
hy「うれしい!…ありがと、はおひょん」
得意気なはおひょんに心が和らいだ。
この時間だけが続けば、どんなに幸せか。
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お昼休みを告げるチャイムが鳴る。
心が重くなる。
zh「やっとお昼ご飯だね~」
はおひょんの言葉にただ頷くだけ。
zh「今日も迎えに来てくれるの?」
hy「…うん。」
zh「ほんと仲良しねぇ」
そう見えるでしょ?
そう見えるように、ぎゅびにひょんがしてるもん。
zh「…ゆじな、頭になんか付いてるよ」
hy「…え…」
はおひょんの手が
僕の髪に触れた時だった。
kg「…ゆじな 」
hy「…!!」
一気に心拍数が上がった。
zh「お~!ぎゅびな!今日もお迎えご苦労さま
だね~」
バカみたいに呑気なはおひょん
気づいて、この険悪な空気に。
hy「あの、…ひょん……」
kg「行こっか?」
hy「…うん」
心臓痛い。
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ー屋上ー
kg「わ~めっちゃ晴れだ」
hy「……」
心臓はバクバク。
ひょんの顔は見れずに下を向く。
kg「…ゆじな。晴れてるのに下向かないで」
ひょんの指先が僕の頬に触れた。
無意識に体がビクッと怯える。
hy「…ひょ…」
kg「他の人に触らせないこと。…いーい?」
僕は黙って頷いた。
運良く今日はそれで納得してくれたみたい。
kg「さ~食べよ食べよ~」
機嫌がいいみたい。
良かった。
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ー自宅ー
hy「……」
まぁ、家に帰ってもこの人が居るわけで
心は休まらない。
kg「はぁ~疲れた」
ひょんが座った反対の椅子に座る。
僕は1度だってひょんを信用したことはない。
いつも怯えて
ひょんの目を気にして
いつからこうなった?
kg「…ゆじな」
hy「…?なに?」
kg「スマホ、鳴ってるけど?」
hy「……!」
通知画面にいた名前ははおひょん。
…終わった。
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どこかの話でr18要素を出すつもりです!
苦手な人は今のうちに辞めておいて下さい!
コメント
3件
おー!大好き(?)今回も最高すぎるー!!