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めっちゃ思い付き💦
それは、ちょっとした口論だった
「もう良い!我慢の限界だ!!」
「嗚呼、俺もだ」
「え、」
なんで、そんな冷静なんだよ
「じゃあ、俺等は何で一緒に居るんだ?…」
「そんな事クソ知らん。気に入らないなら別れても良いぞ?」
「んだよ..」
こんなに愛してたのは、俺だけだったってか?
「じゃあ別れようぜ」
「…好きにしろ」
否定されなかった。愛されてなかった。要らなかった。
一方通行な想いに何の意味があるんだ
なら、断ち切ろう
「あばよ、カイザー」
「…」
久しぶりに何処かに泊まった。 いつも、ミヒャと家に居たから…
「クソが! ! !」
ホテルのアメニティグッズが置かれた机を蹴ると、横のゴミ箱から銀色に光る
「カッター…」
〈ザシュッ、グサッ!!〉
「痛ッ」
カッターで肌をなんども切りつけた。
痛みと快感で手が止まらなくなる、
「ヤバ_ッ」
気付けばベッドの白いシーツは赤く染まり、足や手には、他の刃物が刺さりっぱなしだ
「は、ははは…」
揺らぐ視界で天井を見上げた
紅いベッドに横たわり、段々血が流れるのがわかる
「最後は伝えたかったなァ」
意識の隅で垣間見えた青い薔薇
「愛してる世一」
「遅ぇよ、ミヒャ_」
走馬灯か幻聴か、俺は最期にアイツに『愛してる』を言えたのか?
途絶えた意識で囁いた愛は、彼に届いていたのだろうか
〈紅く濡れた青い薔薇と青い眼〉
それは、愛という名の不自由に犯された人間の象徴