テラーノベル
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鳴「お前、老けたんじゃないか?」
開口一番、鳴海くんにそう言われる。
一「はぁーー!?どこがやねん!」
鳴「全体的に」
一「はぁ!?」
鳴海くんは、キレてる俺を見て、ケラケラと笑う。
…笑ってるとこ、初めて見たな。
やのうて!!!!
一「どういうことやねん!!」
鳴「ん?何がだ?」
一「分かっとるやろ!宗四郎と付き合うって、君どういうつもりや!!」
俺は、鳴海くんに頼まれて、こっそり成り行きを見守っていた。鳴海くんからの話やと、謝るって聞いてたんやけど…何トントン拍子で付き合うことなっとんねん!
鳴「ボクは保科が好きだから告白した。そしたら保科がOK出した。それだけだ 」
一「あぁ…俺の宗四郎が……」
そう言って俺は、頭を抱えてしゃがみ込む。
鳴「いや、お前のじゃない」
即座に鳴海くんにツッコまれる。
そんな冷たい鳴海くんの顔を見上げて俺はこう言う。
一「俺、宗四郎のことめっちゃ可愛がっててんで!?ずっとちっちゃい時から!やのになんでか嫌われてるっぽいし、鳴海くんっていう彼氏できるし…」
鳴「お前、なんで保科に嫌われてるか、分かってないのか?」
鳴海くんにそう言われた。
一「分かるわけないやん。っていうか、分かってたらこんな苦労せんから」
鳴「はぁー…しょうがないな。ボクが教えてやるよ」
なんで上から目線やねん。
鳴「保科のこと、煽るからだ」
……は?
一「…え、それだけ?」
鳴「それだけだ」
え、俺、煽ってたってだけで、こんなに宗四郎に嫌われてたん?
鳴「保科は、お前に勝てるように稽古を頑張っていた。それはお前が一番知ってるだろ?」
一「当たり前や」
宗四郎はいっつも俺に勝負挑んできて、いっつも剣道着が擦り切れるまで続ける。俺はおとんに教えてもらったことを、宗四郎に手加減なしで教えてる。
我ながら大人気ないなとは思うけど、俺だって負けたら悔しいから本気でやる。でも、だんだん俺に追いついてきてるんよなー…ほんま、若い子の吸収力は恐ろしいで。
(↑どこのおっさんやねんw)
鳴「そうやって努力して、親父さんにお前にも追いつけるって言われてたんだよ、アイツは。なのにお前が意地張って煽るから、余計抜いてやろうっていう気持ちになって更に努力したんだとよ。」
明後日の方向を向いていた鳴海くんは、ふとこちらを見て
鳴「そりゃ、煽ってきたヤツのこと嫌いにならない奴なんて、いるわけないなw」
と、言ってきた。
一「はあ!?」
一拍遅れて素っ頓狂な声を出した俺を一瞥した鳴海くんは、プッと吹き出した。
鳴「じゃあ」
そう言って鳴海くんは俺に背を向けた。
一「待てや」
俺は鳴海くんを呼び止めた。
鳴「…なんだ」
鳴海くんは、振り返らずに答えた。
一「鳴海くんさぁ、なんでこんなこと知ってたん?」
鳴海くんは顔だけこっちに向けて、こう答えた。
鳴「保科のことが好きだからだよ」
一「はあー!?」
鳴海くんはクッと笑うと、
鳴「じゃあな、クソ”義兄“」
と言って、ゆっくりと去って行った。
一「君に兄貴言われる筋合いないわ!!」
俺の叫び声は、春の穏やかな空に、虚しく吸い込まれていった。
#保科宗四郎
いゆ
786
#原作無視、キャラ崩壊、口調迷子
Sara
1,191
ひなの
2,260
コメント
5件

鳴海と宗一郎の絡み面白かったです😆原作の方でもこの2人の絡みみたいなと思いました。保科の事分かってるあたり本当に好きなんだなと思いました!続き楽しみです♪
読了しました!鳴海くん、新たな一面を見せてくれましたね〜。「老けたんじゃないか」っていきなりの一言から始まって、一くんとの軽快な掛け合いが心地良いです。それでいて、宗四郎の気持ちを正確に掴んでるあたり、鳴海くんの本気度が伝わってきました。最後の「クソ義兄」呼びも絶妙でしたよ(笑)。一くんのモヤモヤした気持ちにも共感しつつ、春の空に吸い込まれる感じがとても好きです。続きが気になります!