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羽海汐遠
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重田💋(omoda)
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私の答えはもちろん決まっている。ずっと傍にいてくれた貴方に私は惹かれていたのかも__。
第4章 蒼井凛々夏の決断
「たしかに汐那には凛々夏の声は聞こえていなかった。でも元はと言えば、信号無視した車が悪い。汐那にも凛々夏にも何の非もなかったんだよ、」
どうしてだろう。琉夏と話をして私のためていた思いを聞いてくれて心が楽になった。
私から離れなかった初夏の匂いと蝉時雨はいつの間にか消えていた。季節がひとつ巡り、呼吸が少しずつ楽になっていった。私の心に一筋の光が差し込んできた。今からなら前を向いて歩ける。
こうなるまで時間はかかったけど最後には自分の人生を歩き出せる。
これも全部琉夏のおかげ。琉夏はいつもその時の私に必要な言葉をくれる。
琉夏と解散したあと、汐那との写真を久しぶりに見た。汐那が亡くなってから汐那の顔を見ると悲しくて見れなかった。
「ねぇ、汐那」
「私ね、毎日不安だったの。私がもう少し大きな声で叫んでいれば汐那は死なずに助かったんじゃないかって。でもね、琉夏に言われてハッとしたの。この琉夏が死んでしまった原因は私や汐那に非がある訳じゃないって。琉夏が言ってくれなかったから罪悪感に押しつぶされていたかもしれない。」
「本当に琉夏は私に必要な言葉をいつもかけてくれるね笑」
汐那、私はもう大丈夫だよ。だから汐那は心配しないで安らかに眠ってね。汐那のことが大好きで大親友な凛々夏より。
それから数ヶ月経った頃、琉夏に呼びたされて言われた場所に向かった。先に来ていた琉夏が口を開く。
「…あのさ、前から言おうと思ってたんだけど俺はこの他愛のない会話をする友人関係を壊したくなかった。だけど勇気が出てようやく凛々夏に言えるようになった。」
「…」
「凛々夏、僕と付き合って。」
そう言う琉夏は顔を真っ赤にしていた。
いつも私の傍にいて色々な言葉をかけてくれた貴方に内心惹かれていたのかもしれない。
考えたり迷ったりする暇もなく私の口は勝手に開いてその言葉を発していた。
「もちろん!これからよろしくね、琉夏!」
新緑が眩しく輝く清々しい季節、私はあなたの手を取った。
コメント
1件
ああ、もう…!!やっと来たね、この瞬間!!凛々夏が自分を許して前に進む決意を固めて、最後に琉夏くんからの告白——しかも「もちろん!」って即答するところ、めっちゃ清々しかったよ。季節が巡って心が軽くなる描写、すごく沁みた。読んでてこっちまで温かい気持ちになれるエピソードだった!お疲れ様、麗華さん🔥