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「ぼ、僕っ!まぜちのことがっ!好きですっ!付き合ってくだひゃいっ!」
告白の時、肝心なところで噛んでしまった僕。
あぁ…一世一代の告白なのに…!
「…俺も、けちゃのこと好きだよ。付き合お」
まぜちはちょっとだけ肩を震わせながら、告白をOKしてくれた。
もう嬉しくて嬉しくて。
その場で駆け出そうとしたところを、笑いながらまぜちに止められた。
あとから聞いたけど、肩が震えていたのは笑いを堪えていたかららしい。
大好きなまぜちと付き合えるなんて…!よーし!まぜちにかっこいいけちゃおを見せるぞー!
なんて意気込んでいた僕だけど、付き合ってからまぜちがなんか…。
「けちゃ、段差気をつけろよ」
「ありがと〜まぜち!」
こんな感じに。
「眠い?肩貸すから寝てていいよ」
「ん〜…ありがと〜…まぜち…」
まぜちがいつもより優しいしかっこいい。
「ほら、壁ぶつかるぞ。こっち来い」
「わっ、ありがと〜まぜち!」
まぜちが良い彼氏過ぎて、クラスメイトをはじめとする学校の人達は完全に『彼氏のまぜ太、彼女のけちゃ』と認識した。
ぶっちゃけ僕もそうだと思った。
まぜちはかっこいいから、もしえっちするなら僕、受け入れる側になっちゃうのかな…なんて思っていたけれど。
初めて僕の家でお家デートした時のこと。
「ん…けちゃぁ…」
「わっ、まぜち?どうしたの?」
ソファに腰掛ける僕の膝にまぜちが座り、対面状態でくっついてきた。
甘えてる…?まぜちってこんなことするっけ…?
少なくとも学校では見た事のない、甘い表情をしている。
「……」
「ま、まぜち……?」
「ん…?」
「ど、どしたの…?」
「んー?ふふ…もうちょっとで、けちゃおとキスできちゃうな…」
いつもより甘ったるい声でそんなことを言うまぜちに、心臓がバクバクとうるさくなる。
普段はかっこいいのに今のまぜち、なんか…めちゃくちゃ可愛い。
僕は引き寄せられるように、まぜちの唇を奪った。
「ん…っ」
「ん…んっ…んっ…」
互いの吐息が混ざって、次第に僕の下半身が熱を持ち始めた。
それを感じたのか、まぜちがキスしたまま腰を揺らす。
「(そっ、そんなことされたらっ…!)」
「ん…っ、ふ…ぁん…っ」
「(やば…っ、エロいってぇ!)」
唇を離すと、銀色の糸が伸びてぷつりと切れた。
少し虚ろな目で、恍惚そうな表情で、僕を見つめるまぜち。
僕の中の獣が、息を荒くする。
「…ま、まぜち…っ」
「んー…?」
「僕っ…まぜちのこと抱きたいっ…」
ドサッ。
ソファにまぜちを押し倒して、制服を脱がせる。
少し筋肉質の身体に、手を滑らせて、何度もキスを落とした。
「ぁ…っ…けちゃぁ…」
いつも外で聞くような、安心感のある声じゃなくて、ただただ甘い声に喉が焼けそうだ。
「ん…まぜち…僕、痕つけたい…」
「…つけていいよ」
「わっ!?」
僕の首後ろに腕を回され、ぐっと引き寄せられる。
「いっぱい…けちゃのだって印つけて…♡」
耳元でそう言われて、頭が沸騰したかのように、まぜちを抱くことしか考えられなくなった。