『悪魔執事はヴァンパイア』〜私の血は彼らを惑わすSWEET BLOOD〜
THIRTEENTH BLOOD 俺だけ見ててください。主様。
〜フェネス編〜
コンコンっ。
『はい。』
『主様。俺です。』
『フェネス?』
ガチャ
『こんばんは。主様。』
『来てくれたんだね。ありがとう。』
『当然ですよ。このメッセージはわかり易すぎました。』
『おすすめの本を教えて欲しい。私の部屋に持ってきてね。ふふっ。確かにフェネスって言ってるようなものだね。』
『でも主様…。本当に俺でいいんですか?』
『え?』
『俺はハウレスみたいに強くないし…。他の執事より劣ってるところ何個も…。』
『そんなことない。』
グイッ
私はフェネスの顔を掴み引き寄せる。
『あうじしゃま…?』(主様…?)
『私はフェネスのいい所ちゃんと知ってる。物知りなところ、かっこいいところ。頼りになるところ。力持ちなところ。全部全部知ってるから。だから私はフェネスを選んだの。フェネスじゃなきゃ嫌なの。』
『主様…。ありがとうございます…そんな風に言ってくれて…。』
フェネスは微笑んで私の手を握る。
『主様…いいですか?』
『うん……いいよ。』
フェネスは遠慮しがちに私をベットに押し倒す。
ドサッ…。
そして、手にチュッとキスをする。
『ん……。』
カプッ
指先に牙を立て吸血する。
ゴクッ…。ゴクッ…。
『ん……。甘くて……いい匂い…。』
『ぁ、フェネス……っ。』
私は甘い痛みに耐えられなくなりそっぽを向く。
『ダメですよ。主様。』
カチャッ
俺はモノクルを外してベットに置く。
『俺だけ見てて下さい。主様。』
顎を持ち上げられフェネスに目線が釘付けになる。
『っ……。』
『は…っ。』
ペロッと舌舐りをしてフェネスは私の胸元にキスを落とす。
チュッ
『ん…っ。』
次に聞こえる金属の音だけで私を興奮させるには充分だ。
『っぁ……っ。』
(熱い……っ。苦しい……っ。)
『すみません、主様。痛いですよね…。ゆっくりしますから…。』
『ん……ぅ。』
(フェネス…。動きたいのにガマンしてるのかな…。)
『フェネス…。』
『……主様?』
『いい、よ…。』
『え…。』
『フェネス、にも、気持ちよくなって欲しい……。』
『っ……。』
その言葉を口にした途端次どうなったかは――
言わずもがなである。
『ふわぁ……。』
『くー…くー…。』
『ふふ、主様可愛いなぁ…。』
(大好きですよ。主様…。)
チュッとおでこにキスを落とす。
『まだ……このままでいいよね。』
主様の手をぎゅっと握りもう一度目を閉じる。
次回
FOURTEENTH BLOOD 俺以外の奴に味わわせたらダメですよ。
(あの子です!十字架ピアス!)
コメント
4件
今回も神です!この作品みるのが毎日の楽しみになってる!!w次回も楽しみです!
いつも本当にありがとうございます✨