『悪魔執事はヴァンパイア』〜私の血は彼らを惑わすSWEET BLOOD〜
FOURTEENTH BLOOD 俺以外の奴に味わわせたらダメですよ。
〜ロノ編〜
『主様…。いいですか?』
『うん…いいよ。』
『っ、すみません俺もう我慢が……っ。主様の血の香りを嗅いだだけでもう……っ。』
『大丈夫…。』
ロノは私を床に押し倒す。
『痛かったら言ってください。』
『うん…。』
『は……っ。』
カプッ
ロノの牙が肌に入り込む。
『ん…ぅ。』
ゴクッ…。ゴクッ…。
『ぷは…ぁ。甘くて美味しい……っ。へへっ。主様。俺を選んだのは主様なんですからもう俺以外に味わわせたらダメですからね。』
『わ、分かった……。』
『それにしても主様らしい俺へのメッセージですね。ロノに食べて欲しいものがあるから部屋に来て欲しい……なんて。これじゃ答えを言ってるようなものじゃないですか。』
『う……っ。』
『まぁ俺は嬉しいですけど。主様が俺を選んだってことですから。だからもう逃がしません。』
バサッ
ロノは上着を脱ぐ。
『主様の全部……俺が貰いますから。』
ヒョイッ
ロノは私をお姫様抱っこしてベットに寝かせる。
『ロノ……。』
『主様……。』
ロノは私の上に跨りキスをする。
『ん……。』
舌を絡めてお互いの呼吸を奪う。
『ん、ぅ、ろ、の、くるし…っ。』
『可愛いですねあるじ様。キスだけでこんなになるなんて。』
『う、意地悪……。』
私はロノの手を引く。
『意地悪しないで、早く……来て?』
その言葉を聞いた途端理性がぐちゃぐちゃになる。
『嫌がってもやめてあげませんから。』
『ぁ……っ。』
『んぁ…っ。や、ロノ…ダメ…っ。』
『嫌もダメも聞きませんよ、俺はもう沢山我慢しましたから。主様のこと……全然奪うって。』
『っ……。』
甘い痛みに涙を流す。
それをロノが指先で掬う。
『大好きです…主様。』
『私もだよ…大好き――。』
お互い力強く抱きしめ合う。お互いの愛を再確認するように。
翌朝――
目が覚めたらロノは居なかった。朝の仕込みに行ったのだろう。私は身支度をしてキッチンへ向かう。
『おはようございます!主様!』
『おはよう、ロノ。』
『まだ寝ててよかったんですよ?起こしに行きますし。』
『ううん。私が早く会いたかったの。』
『っ……。あんまり可愛いこと言わないで下さい……。』
『ふふっ。昨日のお返し。』
『ったく…主様には適わねぇな。』
私はロノに近付き微笑む。
『また今日の夜、ね。』
『えっ!?』
ボンッと頭から火が出る。
(昨日の主導権はロノだったし、少しくらい意地悪してもいいよね。ふふっ。)
次回
FIFTEENTH BLOOD 私に貴方を奪わせて下さい。
(もう絞られたね、一人称私の執事は!)
コメント
4件
いつもながら凄すぎる
褒めすぎだよぉ(´。・o・。`)でもありがとう(*'∀'人)♥*
ほんとに天才すぎます😌😌まじ憧れ