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その後は少し友人と遊んで 、気がつけば日をまたいでいた。

深夜二時半 。

まだ課題も終わっていないな 、と考えていればいつもとは違う通路に出てしまった。

見慣れない風景で少し胸がぎゅっと締まった。

ゆっくり歩いていけば 、泣き声まで聞こえてきた。

その泣き声は歩けば歩くほど近くなっていく。

怖い 。その感情を隠しながらも前へ進んだ。

「  … だ 、 誰かいるのか  、?」

街灯の影でよく、見えないがスーツ姿の男がうずくまっている。

だがよく見れば子供のように思えた。学生か?

「 おい、大丈夫かよ、?」

肩にそっと触れてみれば彼は勢いよく振り向いた。

先生 、?

「 あッ 、 だ、誰ですか 、?」

「あれ 、、言ってなかったか、??

記憶が曖昧だからもう一度言っとくぞ?

アーサー ・ カークランド  だ 。

んで、なにしてんの。菊先生 。」

「ああぁぁ、!!アーサーさん聞いてくださいよ、!?

私教育自習で行った学校がすごく怖いところなんです!!

物騒で下品なんです!!

私が2×歳超えたというのに童帝だとみんなの前で言われたんです、!!

酷くないですか!?私だって童帝でひょろひょろだなんてこと知ってますよ、!!!

というかここの方たちは皆さん背が高すぎるんです!!怖いすぎるんですよ!!!

もう学校行きたくないですぅぅ!!

なんでフェリシアーノくんのところはあんなにもホワホワしてて素敵な学校なのになんで私だけぇぇぇ、!!!

おかしいじゃないですか!!いじめですよこんなの!!

理不尽!!おかしい!!訴えてやるぅぅ!!!

日本に帰りたいです、もうここで過ごしたくないです、

外に出ればアジア人だからとバカにされてぇぇ!!!

私だって好きでアジアに生まれた訳じゃないのにですよ、!?

もう帰りたいいぃぃぃ、、 」

俺に泣きじゃくってくる先生からはほんのりとアルコールの匂いがした。

何故だろうか。新鮮に思えた。

おそらく、見た目よりも大人びた彼が見た目にあっている泣き声と泣き顔にぴったりと一致したからだろうか。






こりゃ、相当酔ってんな



ぎゃーぎゃーとしていると通行人は「大丈夫かい?」と先生に声をかけ、俺に敵意を向けた。

誤解でもさせてしまっているのか。違う。俺は泣かせてないと訴えると通行人は更に睨みつけた。

「 せ、先生 、? 落ち着けよ、?

ほら、先生頑張ってるだろ、?

俺とこの人は生徒と教師の関係で…(」

「  全部無駄なんです!!

人見知り悪化しました!!!もうひきこもりたいです!!

頑張っても全部無駄です、、、

もう嫌だ、、消えたい 、死にたい 、、」

先生ってこんなに酒癖悪いのかよ 。

「 だ、大丈夫だって、落ち着けよ 、

ほら、立てるか、?  」

何とか先生の腕を自分の首に回して 、肩を支えると通行人は不安そうに見つめたが、何も言わなくなりそそくさと去っていった。

「 はぁ、、先生家どこ 、てかここら辺ホテルねぇしなぁ、、」

「どうせ私なんて  … ぁぁぁぁ、、 」

「 あーあー、はいはいゞ  、大丈夫ゞ」












「 帰りたくないです 、、 」










俺の制服を小さく握ったかと思えば黒曜石の瞳がこちらを見つめていた。

黒曜石は、街灯の光を反射し、透明な涙が目尻に浮かんでいた。

「  … ど、どうしたんですか 、?」

思わず普段口にしない敬語を話し、自分ですら動揺してしまったことを知らされる。

「 ……  ここら辺ホテルないしさ  …」

ダメだ。止まれ。

「 …  俺の家来る ?」

やめろ

「 え 」

やめろ、断れ、違う、こんなの!!

「 大丈夫だって、変なことしないから、

寝る部屋だって別にするし、…」

何言ってんだ俺は!!!!!

「 …   来いよ 。」





馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁぁァ”ァ”ァ”ァ”ァ”!!

























やっちまった  …











「 ん  …  」

















































「 へ 、?  」





「  あ …  せ 、 先生 …

おはようございます …   、」

「 ぉ 、 おはようございます 、」

彼は何かを思い出したかのように顔を赤らめた。

可愛いな 、、

「  …  」待て待て待て待て 、なんだよ可愛いなって、

先生は男だし俺はそんな趣味ねぇ!!

そんなのフリベルと同じじゃねぇし!!

「 …  その 、、アーサー 、さん、

どうか 、忘れてくださいませんか、? 」

「なかったことにしろってことか?」

「勝手ながら 、そういうことです 、、」

「  それは   無理  な   願いだな 。   」

「え」

「別に良くね ? 覚えてても覚えてなくても。

風呂入っただけなんだしさ 。

変なやましいことだってしてねぇし。」

「 や、やまッ !?  は、破廉恥です!!

行けません、!!

生徒と教師が同じ部屋で寝ているのはどうかと!!」

「 だーかーらー!! お互いに疲れて寝たんだから仕方ないだろ!!」

「 良くないです!! お願いします忘れてください、」

「 先生が道路で泣きじゃくって俺の家に寝かせたのを?」

「  うわぁぁぁ言わないでください 、、」

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