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「幡中の妹、名前は?」
「妃奈乃って名前」
「、、聞いたことないな」
3番ホーム、電車を待つ時間。
「紗月ちゃん、最近美術部入ったんでしょ」
「うん、最初は帰宅部のつもりだったらしいけど」
「宇治が美術やってるから、一緒に?」
「俺は関係ないんじゃない、紗月もともと絵上手いし」
兄妹そろって美術のセンスがあるってすごいな。
「幡中、普通か直通どっち?」
「電車?普通電車」
「俺直通だから」
「じゃあもう来るね」
電車が来る音がして宇治は立ち上がった。
「ありがと、勉強付き合ってくれて」
「ううん、 こちらこそ」
「テスト頑張ってね紳士」
宇治もでしょ、と言おうとしたが、言う間もなく宇治は電車に乗ってしまった。
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「おかえり紫乃」
「お姉ちゃんおかえり」
「ただいま」
家に帰りリビングに入ると母と妹がキッチンに立っていた。
「妃奈乃も一緒に作ってるの?」
妃奈乃は、うん、と笑顔で言った。
「紫乃、今日どこか行ってたの?」
「あぁ、ううん学校残って勉強してた。…あ妃奈乃、紗月ちゃんやっぱりクラスの人の妹だったよ 」
「そうなの!ねえお母さんすごくない?お姉ちゃん紗月ちゃんのお兄ちゃんと友達なんだよ」
、、友達、かは分からないけど。
「へえそんなことあるのねえ、じゃあいつか4人で遊びに行ってもいいんじゃない?」
「行きたい!夏休み行こうよお姉ちゃん!」
「あ、うん、行けたらね」
「29日にね私の学校の近くでお祭りあるの、屋台が出るだけだけど楽しそうだからみんなで行こ!」
「、、誘って、みるね」
宇治そういうのあまりのらなそうだけど、大丈夫かな。