ら( なんでこうなったんだろ…..。
確かに同棲して昼に仕事をしてからぺんちゃんとの交流は大きく減った。
それはもちろん分かってはいた。
けど俺が愛を伝えてもぺんちゃんから伝えられることはほとんどない。
ツンデレなのは分かるけど少し悲しい。
本当に好かれてるのか不安になる日だって数え切れないほどあった。
彼女が出ていって俺1人だけになった家は彼女が家に居た時とは違い冷たい空気が流れているように感じた。
どこに行ってしまったのだろうか。
もう会えないのだろうか。
俺が連絡するべき?
出てくれなかったら?既読無視されたら?
ぺんちゃんが居なくなって最初の夜。
ベッドの隣が寂しい。
今までを思い出し泣いてしまった。
泣けば泣くほど思い出が鮮明に蘇ってくる。
俺はぺんちゃんのことを傷つけたんだ。
彼氏なのに。こんなの彼氏失格。
ぺんちゃんの言う通り、しっかり話し合うべきだった。
ぺんちゃんと一緒にここでスマホを見たりする時間があったのに今はもうない。
2人で過ごす時間が1人になるとベッドに入る時間はいつもよりだいぶ早かった。
寂しさを埋めるために配信をしよう。
ゲームする元気はないから雑談で。
ら( どーもー
「わこらだー」
「わこらだ!」
「わこらだーー!」
すぐにたくさんのリスナーが入ってくる。
「今日何するの」
ら( 今日は暇だから雑談するよー
「いつも暇そう」
「おー」
「お」
「暇人か」
ら( みんな最近どうー?
「仕事が辛い」
「学校楽しい」
「受験勉強に疲れた」
「まぁまぁ」
ら( 仕事が辛い、受験勉強つかれた、んー、
( まぁ色々あって当たり前よ人生なんてね
「彼氏に振られました慰めてください」
ら( んー、、
今の俺に質問しないでくれ。とは思った。
ら( だーいじょうぶだよー。
( 大丈夫。元気だしてー
俺はだいじょばないけど。
「ん?」
「あれ?」
「なんか暗くない?」
「どした今日」
リスナーが俺の様子に気づき始めた。
ら( ん?暗いか?
( 昼も仕事してるから疲れてさー。
( 正直働く意味ないからやめていいかなーって。
「無理すんなよー」
「大丈夫かーー」
ら( 大丈夫。ありがとう。
( 今日君ら優しいななんか
ら(「いつも優しいだろ」って?えーー?笑
こんな感じで雑談をした。
途中途中で彼女が浮かぶが配信していない時よりは大丈夫だった。
AM 1:50
ら( そろそろおわるかー
( あざしたー
「おつー」
「おっつぅー」
…
ら( あーーつかれたー
椅子の背もたれに勢いよく寄りかかった時。
ら( んぁ?
視界にあるものが入った。
彼女とのツーショット。
ら( ….ッ 。
また涙が込み上げてきた。
正直俺のぺんちゃんへの愛は歪んでいると思う。
歪んで、狂って、綺麗な形ではない。
ただ、それでも俺を応援してくれる人がいた。
俺はその人へ電話をかけた。
しにがみくん。
少ししてから呼出音が消えた。
「もしもし?なんですかこんな時間にー?!」
高い声が聞こえてくる。
しにがみくんはぺんちゃんと10年以上の仲。
ら( ….いま、大丈夫ッ?
「え?!泣いてる?!なんで?!」
俺の様子に動揺している。
ら( …泣
「話聞きますよ!!どうしました?!」
ら( 俺…嫌われちゃったかもッ 泣
「何があったんです?!」
出来事を全て話した。
思い出すほど涙が出てきて上手く話せなかった。
それでも真剣に聞き取ろうとしてくれていた。
「そうなんですね、。」
ら( 彼氏失格だよ…泣
「今言うことではないんですが、、」
ら( …?
「ぺいんとさん、クロノアさんの家に居ます」
ら( …..えッ?
「クロノアさんがそう言ってました。」
クロノアさんはまずい。
彼奴はぺんちゃんを狙ってる。
取られる?いやもう既に遅いか?
呼吸が苦しくなる。
ら( はぁ はぁ はぁっ、….ッ泣
「らっだぁさん?!」
「今から家向かいます!!」
俺は椅子から何とか降り、ベッドへ向かう。
ベッドの上に座り何とか落ち着こうとする。
(※ぺんさんと一緒に寝てるベッドは寝室。(ダブルベッド)
ぺんさん、らださんの部屋にはシングルベッ ドがある。)
少ししてから玄関が開き、部屋の扉が開いた。
「大丈夫ですか?!」
ら( はぁ はぁッ ご … めんッ
「とりあえず水飲んでください!!」
背中をさすってくれたり水を飲ませてくれた。
ら( はぁ… はぁ…
「少しは落ち着きましたか?」
ら( …….うん、
( ごめんね。迷惑かけちゃった。
「(メンタル崩壊してますね、これ、)」
「大丈夫ですよー。気にしないでください。」
ら( …..もう終わりなのかな…..。
「…..」
ら( ノアにだけは取られたくなかったな。
「でもまだ決まった訳ではないですし…!」
「そんな簡単にいかないとおもいますよ。」
ら( …そっか。
「しばらく僕家にいましょうか?」
ら( ありがとう。
ら( 寝室のダブルベッド使っていいよ。
「ありがとうございます!」
ら( 俺、昼の仕事辞める。
「辞めるんですか?!」
ら( うん。もういいや。
「そうですか…。」
ら( もう寝よっか。
「そうですね、」
ら( じゃあおやすみ。
「らっだぁさん。」
ら( ん?
「無理しないでくださいね。」
ら( ッ… うん。
そういい俺達は眠りについた。
しにがみさん視点は第1話ではないです。
今後あるとは思いますが…笑
次は第2話になります。お楽しみに
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