不気味な程に静かな部屋。
鼻をつくような消毒の匂い。
私は一人、意識が朦朧とするなか白い天井を眺めていた。
頭が酷く痛む。
「痛ッッ、、、」
意識ははっきりしてる。
自分のこともわかる。
なのに昨日の事がよく思い出せない。
昨日はポートマフィア対××組織の抗争があったはずだが何があった?なぜ私はここに居る?中也は今何処に居る?中也は今何をしている?早く中也の顔が見たい。
中也の声が聞きたい。中也に会いたい。
「ハァッハァッッッゲホッゲホッッッ、、、」
駄目だ何もわからない。
幾ら考えても思い出そうとしても
何も出てこない。
(、、、もう一度寝たら思い出すかもしれない。)
我ながら馬鹿な発想だがどうなるかわからない。そう思って布団を被ろうとしたとき、部屋の扉の方からノックをする音が聞こえた。
コンコン 「失礼します、、、おや、 もう目を覚まされていましたか」
この病院の医師であろう人が入ってきた。
「私は太宰さんの治療を担当頂きます○○と申します。」
この人が私の治療をする人らしい
…どうせなら綺麗なお姉さんがよかったな。
「体の調子はどうですか?頭が痛む、吐き気がするなどの症状はありませんか?」
色々と問診をしてくる。
「…酷く頭が痛むのと昨日の事がよく思い出せないんだ。中也は今何処に居るんだい? 」
私がそう先生に聞くと、医者は
気まずそうな顔をして黙り込んでしまった。
「どうしたんだい、私何かいけない事言った? 」
私は真剣に聞く。中也の身に何かあったりしたら耐えられないから
暫く沈黙が続き、その沈黙に医者が耐えられなくなったのか口を開いた。
「ご関係者が入らしたらその場でお話しますのでそれまでは休んでいてください。ではこれで失礼しますm(_ _)m」
先生が出てった。
少し疲れたな、横になろうかな、
私はそのままベッドに横になり眠りについた。
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