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「お前なんかいらない」
昔からこう言われてきた。私の体質は色んなものに好かれてしまうから。
両親は非術師だったけど、呪霊の見える人達だった。だから、私の事をものすごく嫌っていた。ある日、私は指を見つけた。宿儺の指だとはもちろん知らずに持っていた。だから、その日はよく呪霊が寄ってきた。いつもはなかなか来ない強力なものも来るため、両親はその日は私に沢山話してきた。
「ねえ、何をやったの!?」
「早くおい払え!」
こういう時だけ話すのはずるい。
「や、めて」
その瞬間両親が横に倒れた。床にはドロドロとした赤いものがあった。
「血?」
「あーあー、今回も派手だな」
知らない人の急な登場にびっくりしてしまった。
サングラスのその人は瞬殺で呪霊を払うとくるりと振り返り私を見た。
「お前、この家の子?」
「ぇあ、う、」
うん、と言おうとしても上手く言えない、頷くことしか出来なかった。
「おま、日月光(にちげつこう)だって?」
サングラスの人は少し考えたあと
「僕は五条悟、君の名前は?」
名前、私の名前、なんだっけ、1回も呼ばれたことの無い名前を口にする。
「そうか、るじゅ、いい名前だな!」
五条さんはこれからちょっと着いてきてくれるかな、といった。
危ない人ではなさそうだし、行くことにした。
会議のようなことをして、最後に、
「るじゅは、今日から五条るじゅになります」
そう言った。