目の前に有る大きな建物は,
今回潜入する,雄英高校だ。
周りには
騒がしい程会話を弾ませて居る者や,
緊張で表情が固まって居る者。
兎に角,此処,雄英高校に
一万人以上の人数が,
死に物狂いで入りたいが為に,
努力しているのだ。
!?……
一つ目は執筆試験。
試験官の合図と共に
筆を紙の上で走らせる音が聞こえる。
二つ目は実戦模試。
私の個性では使い物に成らないから
仕方無く個性無しでやる。
バコンッ
ドゴッ
ガッ
順調にロボをなぎ倒して行く。
試験終了の間際,
見えた。
個性を持って無い筈の彼奴が,
SMASHと言いながら,
0ポイントのロボを倒して居た。
私は,
彼奴の事が,
今迄よりも
もっと,
大嫌いに成った。