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『パラオ』が『大日本帝国』と別れた数日後、『パラオ』はとある場所へ向かった。小鳥たちがさえずる森を抜け、時々会う日本軍人達に挨拶して到着したところは小さな鳥居であった。『パラオ』はその鳥居のそばに座ってとある人を待つ。
数分経つと、『パラオ』を呼ぶ男の声が聞こえてきた。日本から来た軍人、⬛︎⬛︎である。この男こそ、『パラオ』に外の世界を教えた男であった。
彼らはこの小さな鳥居で初めて出会い、会話を重ねてきた仲であった。
「よう、久しぶりだなアオ…いや、『パラオ』と呼ぶべきかな。」
少年が『パラオ』ということは公に明かされていないが、『パラオ』と唯一仲が良かった⬛︎⬛︎は彼の上司から事情を知らされていたので少年をそう呼んだのである。
「⬛︎⬛︎さん、久しぶり!僕の話はもう聞いたんだね!」
『パラオ』は喜んだ。⬛︎⬛︎と会ったのは二週間ぶりで、⬛︎⬛︎に訓練などがあり会えていなかったからだ。
再会を喜んだ後、『パラオ』と⬛︎⬛︎はいつも彼らがやっている鬼ごっこをした。何度も強い軍人に追いかけられていた『パラオ』は逃げ隠れが上達しており、⬛︎⬛︎もお手上げ状態になるまで強くなった。
『パラオ』にとってだれかと遊ぶこの時間が幸せであった。
続