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俺はこの街のギャング『Lycoris』に所属している
まだ入ったばかりだ
『Lycoris』のボス、小柳ロウに憧れて‥‥
そもそもこのギャングも設立したばかりだった
だからか、みんな資金集めに大忙しだ
ここ数ヶ月は小さな犯罪を繰り返し少しずつ資金を増やし、自分達の車や武器防具を調達して行った
疲労が見える中、俺達みんな頑張ってこの組織を大きくしていった
そんな時、俺はボスに‥‥
小柳さんにとんでもない事をしてしまった
“‥‥ボスどこに居ますか?”
返事がない
何度か無線で呼びかけても返ってこない
“あ‥‥ボスなら海近のクラフト場に居ますよ”
テンくんから返事が返って来た
“俺もそれ行こうかな。何か必要な物あるなら一緒に持って行きますけど”
“ちょっと待ってね”
一度無線が切れる
“あ‥‥もう少しで終わるからいらないって”
“‥‥ありがとう、テンくん”
あの時から口を聞いてくれない
そりゃそうだろうけど‥‥
俺はため息をついてアジト内のエントランスの階段に腰を掛けた
一昨日の夜
と言うか昨日の朝方
俺は早く目が覚め、散歩でもしようかと外に出た
でも急に気が変わり、どうせ起きているならアジト内を掃除しようと思い立ち、そのままアジトへと向かう
アジトは案の定汚し放題
何故か1番片付けているのは叶さんか小柳さんだった
だから怒られる前に少しは片付けておかないと
エントランスから掃除をスタートさせ、アジトは上から順にゴミを集めて行く
置かれている物達を整理整頓して下に降りて行く
一階まで掃除を済ませて残るは地下
この日は誰もアジトに残ってる者がいなかったから大きな物音を立てながらバタバタと片付けをしていた
シアタールームはあんまり人が来ないし‥‥まぁいいか
そう思いながら隣のプレイルームの扉を開ける
「‥‥!」
まったく人がいないと思いながら掃除をしていたから、俺はそこに人影を見て思わず息を呑んだ
ビリヤード台の向こう
ソファーの上に転がる人物
「‥‥ボス?」
ボスは自分の腕を枕にして眠っていた
この敷地の中に自分の部屋があるのに‥‥
何か1人残って作業していたのかな
こんな所で何も掛けず眠っている
俺は棚から毛布を取り出しボスの体にかけようと近寄った
俺が出していた騒音でも起きないなんて相当疲れてるんだろう
「失礼します、ボス」
「‥‥ん」
俺の呼び掛けに応えたのか、寝返りを打っただけなのか
ボスがソファーの背もたれ側から体を仰向けに変えながら小さく声を漏らす
俺はその体に毛布をかけようと足先から毛布を下ろした
そして気付いてしまった
今は朝だからしょうがない
俺も男だから分かる
だけど‥‥俺はボスが‥‥
小柳さんはストイックで禁欲的だと思っていた
そんな小柳さんのそこが‥‥そんな事になっている事に動揺していた
もっと動揺した事がある
俺はこの人を憧れの人で尊敬している
なのに‥‥
それを目の当たりにした俺自身が昂っている事‥‥
憧れの人に欲情している事に‥‥‥‥
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コメント
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酒寄だ~✨️ この2人お互いが 仲のいい先輩後輩 って言ってるとこがてぇてぇんですよね!裏アカでの絡みも酒寄が話してくれるから最高すぎる2人👍続き楽しみにしています✨️