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「密室のドキドキ」
〜兄弟の距離が近づく予感~
気がつくと、monとgonは見慣れない部屋にいた。白い壁に囲まれた、殺風景な空間。中央には古びたローテーブルと、その上に一枚の紙が置かれている。
mon『え、ここどこ?』
gon『わかんない。monちゃん、何か書いてあるよ?』
gonが紙を手に取り、2人で内容を読んだ。
mon『……カップルみたいな事をしたら出られる部屋、ねえ。』
gon『ええ…..?カップルみたいな事?』
mon『どういうこと?とりあえず、詳しく調べてみるか』
gon『そうだね。monちゃん、あっち調べてみて。』
monは部屋の隅々を調べ始めた。しかし、窓もなければ、扉らしきものも見当たらない。あるのは、本当に白い壁とローテーブルだけだ。
gon『うーん、何もなさそうだなぁ。monちやん、何か見つかった?
mon『いや、マジで何もない。これ、どうすりゃいいんだ?カップルみたいな事って言われても……』
gon(カップルみたいな事……monちゃんと?いやいやいや、僕たち兄弟だし!でも、他に脱出する方法もないし…)
mon『gonちゃん?どうしたの?難しい顔して』
gon『え、あ、ううん、何でもない!』
mon『ふーん?まあいいや。とりあえず、何かヒントがないか、もう一度紙を読んでみるか。』
monは再び紙を手に取り、じっと見つめた。gonはといえば、monの顔をチラチラと見ながら、落ち着かない様子で所在なさげにしていた。
gon(monちゃんと2人きりなんて、なんだか変な感じ……。いつも一緒にいるのに、どうしてだろう?)
mon『……ん?ちょっと待って。これ、もしかしてだけど、壁に文字が書いてある?』
gon『え?どこどこ?』
monが指差す方向を見ると、確かに薄っすらと文字が浮かび上がっている。それはまるで、隠されたメッセージのようだった。
mon『「手をつないで、お互いの目を見つめ合ってください」…だって。』
gon(…….)
monはそう言ってgonを見た。gonはというと、顔を真っ赤にして目を泳がせている。
gon(え、え、monちゃんと手をつなぐの…..?しかも見つめ合う……?心臓が爆発しそう!)
mon『まあ、やってみるしかないか。gonちやん、手、貸して。』
gon『う、うん……。』
gonはゆっくりと手を伸ばし、monの手を取った。触れた瞬間、gonの体中に電気が走ったような感覚が広がる。
gonは恥ずかしさで目を逸らしてしまう。
gon(だめだ、monちゃんの目が見れない……!こんな状況、生まれて初めてだよ…..。どうしよう、どうしよう……)
gonは、monの手を握り返すことすらできず、ただただ俯いてしまった。
monの手の温かさが、gonの心臓をより一層激しく打ち鳴らす。
mon『gonちゃん、どうしたの?顔、真っ赤だよ?』
gon『え、あ、う……。その…….monちゃんのせいだよ….』
mon『え?僕の?何かした?』
gon『(……自覚ないのか、monちゃんは……ずるいなぁ。そんな無防備な顔で見つめないでよ…..)だって、monちゃんが…….その…….近いから……』
mon『近い?ああ、ごめんごめん。近い方が文字が見やすいかなって思ったんだけど。嫌だった?』
gon『嫌じゃないけど…….その…….心臓に悪い……』
mon『心臓に悪い?もしかして、体調悪い?大丈夫?』
gon『大丈夫……..たぶん。monちゃんのせいだってば……(もー、ほんとに鈍感なんだから。でも、そういうところもmonちゃんの良いところなんだよね……)。』
mon『そっか。無理しないでね。でも、どうする?やっぱり、目を見つめ合わないとダメみたいだし…….他の方法、思いつかないんだけど……』
gon『(うぅ…….monちゃんの困った顔も可愛い…….でも、目を合わせるなんて、やっぱり無理だよ……どうしよう……)……じゃあ、あのさ、monちゃん。目をつぶってやるのはどう?』
mon『目をつぶって?それって、意味あるのかな?』
gon『わかんないけど……やらないよりマシかなって…..。それに、monちゃんの顔が見えない方が、少しは落ち着ける気がするし……』
mon『そっか。gonちゃんがそう言うなら、それでも良いよ。じゃあ、目をつぶって…….手を繋いで…….何をするんだ?』
gon『(え…..?何をするって……そこまで考えてなかった……!)うーん…….何か…….愛の言葉を囁くとか……?』
mon『愛の言葉!?』
gon『(やばい、自分で言っておいて恥ずかしくなってきた……!でも、他に思いつかないし……)……だ、だって、カップルみたいな事って言うから…….そ、それくらいしないと、効果ないんじゃないかなって……』
mon『うーん…….まあ、gonちゃんが良いなら、僕は別に構わないけど…….どんな言葉を言えば良いんだ?』
gon『(えええ……!monちゃん、マジで言う気だ…….!どうしよう、どうしよう……!心臓が破裂しそう……!)
そ、その…….monちゃんの気持ちを、素直に言えば良いんじゃないかな……』
mon『僕の気持ち?えーと……. gonちゃんは、いつも一緒にいてくれてありがとう。これからも、ずっと一緒にいたい…….とか?』
gon『(……!monちゃん…….そんなこと、面と向かって言われたら、倒れちゃうよ…..。でも、すごく嬉しい……)…..
そ、そうだね……。それで、良いんじゃないかな……』
monは、gonの言葉に頷き、そっと目を閉じた。そして、握られた手に、少し力を込めた。
gonは覚悟を決めた。このままmonちゃんの言葉を待っているだけじゃ、きっと後悔する。自分の気持ちを伝えなければ、この関係は変わらないまま終わってしまうかもしれない。震える手をmonちゃんの手に重ね、そっと目を閉じた。
gon『monちゃん……. あのね、その…..』
mon『うん?どうしたの、gonちゃん?』
gon『(言わなきゃ……!今、言わないと、きっとダメだ……!)monちゃんの事…….ずっと…….その…….好きだった……!』
mon『え?』
gon『(言っちゃった……。もう、後には引けない……!)ずっと前から、monちゃんの事が特別だった。兄弟としてじやなくて、一人の男として…….monちゃんの事が、大好き……!』
mon『gonちゃん……。』
monはゆっくりと目を開けた。その瞳には、驚きと、そしてほんの少しの戸惑いが浮かんでいる。
mon『それって…….どういう意味?』
gon『(どうしよう…….やっぱり、気持ち悪かったかな……..monちゃんを困らせちゃった……?)そのままの意味だよ…..。monちゃんの事が、その…….恋愛対象として好きだって事…..。ごめんね、気持ち悪かったよね……。忘れ…….』
mon『違うよ』
gon『え…..?』
mon『気持ち悪いなんて、全然思ってないよ。ただ…….びっくりしただけ。僕も、gonちゃんの事…….』
gon『……え?』
mon『……好きだよ。gonちゃんの事、兄弟としてじゃなくて、一人の人間として、大切に思ってる』
gon『……!それって…….もしかして…..』
mon『……バカ。全部言わせないでよ//。gonちゃんのこと、ずっと前から、大好きだったんだから』
monはそう言うと、照れ臭そうにgonの目をそっと見つめた。その瞳には、隠しきれないほどの愛おしさが宿っている。gonはmonの言葉を聞いて、全身が震えるほどの喜びに包まれた。
(嘘みたい……。monちゃんも、俺の事…..)
gon『monちゃん……!』
gonはmonの名前を呼ぶと、勢いよく抱きしめた。monの温かさが、gonの心を優しく包み込む。monもまた、gonの背中に腕を回し、強く抱きしめ返した。
二人はしばらくの間言葉もなく抱きしめ合った。お互いの鼓動が、お互いの愛を確かめ合うように、強く、そして優しく響き合っていた。すると突然、部屋に光が差し込み、白い壁がゆっくりと消えていった。二人が抱きしめ合ったまま、顔を見合わせると、monは少しだけ寂しそうな、でもどこか安心したような笑顔で言った。
mon『……行こっか』
gon『うん……!』
二人は手を取り合い、光の中へと歩き出した。その手は、先程よりも強く、そして温かく繋がれていた。二人の未来は、きっと輝かしいものであるう。お互いを想い、支え合い、愛し合う。そんな二人の物語は、これからもずっと続いていく。