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#二次創作
129
桜空

2,062
#初心者ちゅーい⚠️
ミズクラゲ🪼🫧
163
ハイキュー hp夢
題名
『貴方のおかげで』
宮侑
第1話
私は高校2年生。
父が社長で、家がお金持ち。
それだけで周りから距離を置かれる。
ーー朝の校門前。
車から降りた瞬間、いつものように周りがざわつく。
『見て、〇〇さんだ』
『やっぱ綺麗すぎるよな……』
『高嶺の花って感じ』
『住む世界が違うね』
そんなこと言われても、嬉しく無かった。
みんな遠くから見てくるだけ。
話しかけてくれる人なんて、ほとんどいない
私はただ、普通に友達が欲しいだけ。
〇〇『……はぁ』
小さくため息をつきながら、1人で教室へ向かった。
ーー昼休み。
1人でお弁当を食べ終えた頃、先生に呼び止められた。
先生『〇〇、悪いけどこれ会議室まで運んどいてくれ』
積み上げられた大量の資料。
〇〇『…..わかりました』
私は両手いっぱいに荷物を抱えた。
重い。高く積まれていて前が全然見えない。
それでも、なんとか歩き出した。
廊下を曲がった瞬間。
ドンッーーー
誰かにぶつかってしまった。
〇〇『あ、ごめんなさい…..!』
慌てて謝る。
すると次の瞬間
重さがふっと軽くなった。
宮侑『こっちこそすまんな……てか重っ!』
聞こえた声に顔を上げる。
そこには、みんなと仲良くてチャラいと有名な宮侑。
宮侑『こんなん1人で持っとったん?無理やろ』
そう言いながら、私が持っていた荷物を半分以上軽々と抱える。
〇〇『あ…….だ、大丈夫です』
宮侑『全然大丈夫ちゃうやん。で、どこ運ぶん?』
〇〇『会議室です』
宮侑『おっけー』
今までの人達は遠くから見てくるだけだったから、少し戸惑った。
宮侑『〇〇さんってさ、いつもひとりやんな』
突然、名前を呼ばれて少し驚く。
〇〇『……はい』
宮侑『ふーん』
宮くんは私をじっと見つめた後、ふっと笑った。
宮侑『全然話さん人かと思ったわ』
〇〇『え?』
宮侑『でも普通やん。ちゃんと喋るし』
〇〇『…..そりゃ、普通ですよ』
そう返すと、宮くんは楽しそうに笑った。
宮侑『ははっ、おもろ』
その笑顔を見た瞬間。
あ、この人
思ってたより、いい人かもしれない。
私はそう思った。
ーー放課後。
校門の前で、私は静かに迎えの車を待っていた。
すると
宮侑『あ、〇〇さんやん』
その声に振り返る。
そこには宮くんと、その周りに数人の女の子達がいた。
…..やっぱチャラいんだ。
宮侑『何してんの?』
〇〇『迎え待ってて…』
宮侑『迎え?』
すると、隣にいた女子が当たり前のように口を開いた。
女子『〇〇さんって、お金持ちの社長の娘だから、それが普通なんだよ〜。侑、知らなかったの?』
宮くんは少しだけ目を丸くした。
宮侑『へぇ….』
その瞬間。
突然、ぐいっと腕を掴まれる。
〇〇『え…?!』
宮侑『行こ』
そのまま、宮くんは私の腕を引いて走り出した。
後ろから女子達の声がきこえる。
『え!?ちょっと侑!』
『どこ行くのー!』
〇〇『み、宮くん!?』
宮侑『せっかくなんやから、寄り道して帰らんと』
宮くんは楽しそうに笑った。
連れて行かれたのは、ゲームセンターだった
〇〇『….初めて』
宮侑『マジで!?人生損してるやん!』
その後、カフェにも入った。
大きなパフェを前にして、思わず目を輝かせる。
〇〇『…..すごい、おいしそう!』
笑いながらそう言うと、
宮くんは少しだけ目を見開く。
それから、ふいっと視線を逸らした。
耳が少し赤い。
〇〇『どうしたの?』
宮侑『いや…..〇〇さんって、そんな風に笑えるんやなって』
〇〇『…..』
確かに、久々に自然と笑えている。
自分でもそう思った。
コメント
1件
うわ、第5話読み終えたところです……! 宮侑、めっちゃいいやつじゃないですか。最初の「無理やろ」からの荷物半分持ってくれる流れ、自然でグッときました。それに「全然話さん人かと思ったわ」からの「でも普通やん」って、彼なりに壁を感じさせない接し方してるんだなあと。ゲーセンに連れ出して「人生損してるやん」って笑顔も、高嶺の花扱いされてた主人公が久しぶりに自然に笑えたラスト描写と合わさって、すごく心地いい1話でした。続きが気になります!