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ktysid
あれから半年
花吐き病は治るところが悪化していた
kty『ッぅえ、はっ、ぁぐ…』
トイレに吐くわけにもいかず部屋は花弁で
埋まった
でも常時吐く訳ではなくまぜちを見たり考えたりすると吐いてしまうため
やはりまぜちと距離をとる以外方法は
なかったのだと思う
kty『はぁ、はぁ、』
ある程度吐けばその後はあまり花弁はでない
大学に行く前、僕はいつも吐くようになった
kty『ふぅ…』
大学につく
まぜちはもともと初回の授業でギリギリに
来るやつだ
いつも遅刻寸前で来る
…半年前まではそうだった
kty『…』
mz『ぁ、けちゃお』
『おはよ』
kty『…はよ』
ここ2ヶ月まぜちは大学に来る時間がやけに早くなった
それでも僕はまぜち近づかまいと端の席で
隣に誰も座らせないように
…迷惑がられているけどこれが一番効果的だから
そのかいあってまぜちとは挨拶だけになった
…もともと一緒の講義の日は一緒に登校していたが約束ではなかったから
kty『ッ…』
こんなことを考えてしまったせいで吐き気がする
でも一度この席を離れればまぜちがどう動くかわからない
友達から無視されてそうそうに引っ込むやつでは無い
むしろ原因を探ろうとしてくるやつだ
kty『ごほ、』
咳き込むふりして、花を吐く
もう、慣れたものだ
mz『…』
講義が終わり一人で帰る
mz『けちゃ!』
『飯いかない?』
まぜちがこうやって授業終わりに何か誘ってくるのも毎回で
kty『ごめん、また今度』
mz『ッそっか、』
僕が断るのも毎回になっていた
di『あ!けちゃおくん』
kty『だいき』
このまま病院へ行くとき、大丈夫だと言っているがだいきは家が近いから平気、と
病院まで毎回付き添ってくれていた
なんでもだいきの幼馴染も同じ大学で
困ればそいつに助けを求める!とか
大学1年は環境に慣れる大事な時期なのに
本当に申し訳ない
病院へ行き薬を貰う
薬といっても治療薬ではなく花弁の量を減らすくらい
kty『…』
di『けちゃおくん…』
kty『大丈夫だよ、』
先生に、そろそろ入院も視野に入れたほうがいいと言われた
…それくらい悪化しているということ
di『いざとなったら俺を頼ってくださいね』
kty『うん、ありがとうだいき』
『じゃあ、またね』
di『はい、』
家まで送ってくれただいきにお礼を言い家に戻る
kty『辛いなぁ…』
何がとかじゃなくて
好きな人の隣にもいれなくなったことにも
大事な後輩に迷惑をかけてることにも
…もう生きれないかも知れないということにも
全てが辛くて
死にたくないのに
死にたい
あとどのくらいこの生活が続くのだろうか
あと…どのくらいでまぜちのことを忘れられるのか
そんなこと考えたら僕はまた花を吐いてしまった
23,009
紫月 牡丹(しづき ぼたん)
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コメント
4件
部活後にうちは一体なんでこんな切ない素敵な話を読んでいるんだろう。あぁ神様仏様ティール様どうかBADENDにして欲しいです!無理でしたら大丈夫ですm(*_ _)m こんなこと言ってすいませんね…
うわぁ……第2話、めっちゃ切なくなった…。半年経って花吐き病が悪化してるなんて、もう読んでて胸がぎゅってなったよ。まぜちに近づかないように端の席で耐えてるシーン、吐き気こらえて咳き込んで花を吐くところがリアルで苦しかった。好きな人の隣にいられない辛さと、生きるか死ぬかの瀬戸際の「死にたくないのに死にたい」って心情、すごく刺さった。だいきの優しさが救いだけど、それもまた切なくて…。次も絶対読むね🤍