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レイ
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こむ
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ついていかないとか言いつつ、結局ついてきてしまった…。どこまで行っても俺はアイツの後ろをついていくだけ。流石にバレてはいけないとは思うし、こっそりついて行こう。アイツはいつも鈍いから多分気付かないだろう。
「おーい!高橋いる?」
「いるでー…って、木下やん!どしたん?」
「いや昨日のほ…さ…だよ!」
だめだ…。よく聞こえない…!でも、凄く楽しげなのは分かる。俺といるときとは違う雰囲気の笑顔。昨日あんなことがあったのにアイツは平気なのか?俺が根に持つタイプなのがいけないのか。アイツは優しいもんな。
本当は俺は昨日りくが階段から落ちたのを見た。
忘れ物取りに来たとか適当な嘘ついて一緒に帰ろ。そんな事を考えていると、一階の窓からりくが階段から落ちたのが見えた。
「りく!」
思わず声を上げた。アイツのもとにいかないと!
「おい!大丈夫かよ?」
そう叫びながら階段へ行くとそこにりくはいなかった。誰が一緒にいた気がするし、保健室に運ばれたのかもしれない。俺が一番に駆けつけたかった。そんな事を考えながら保健室まで走った。
「ほんまごめんな?俺が無理させたからや…。」
「大丈夫だって!俺が弱いのがいけないんだ。」
一緒にいるやつ誰だ?タカハシ?みたいな名前だった気がするな…。てか、アイツのせいでりくは階段落ちたのか?あんなポッと出のヤツがりくのこと傷つけていいとでも思ってんのか?
「ほんと大丈夫だから!」
そろそろりくがでてきそうだな…。気になるところだけど、ここで鉢合わせたら色々と面倒なことになりそうだ。今日は帰るか。
「…る?おーい、すばる!」
「うわっごめん、ボーッとしてた。」
「何考えてたん?」
「昨日のこと?」
「ふーん。そんなんやー。あ、やべ、高橋と喋ったから大阪弁移ったわ笑」
「タカハシと何話してたの?」
「えー、内緒!」
なんでアイツなんかと話すんだよ。何話してんだよ。俺のいないところで他のやつと喋らないで欲しい。でも、こんな気持ち全部言ったら絶対嫌われる。
バレないように隠し通すんだ。こんな気持ち。
週明け
なんか、知らないキーホルダーがりくのリュックについてんだけど。
「りくー、これ今日の弁当。あと、このキーホルダー新しいやつ?」
「お!よく気づいたな!実は、週末に高橋と俺の好きな本のイベント行ってきたんだよ!」
「へー。楽しかった?」
思ってもないことを聞いてしまった。なんて返ってくるか予想はできるし、そんな答えは聞きたくないんだけどな。
「楽しかった!あんまこの本知ってるやついないからさ、話し合ってめっちゃ楽しかった!好きなキャラとかも一緒でさ、話してるときずっと楽しかった!てか、俺さっきから楽しいしか言ってねぇな笑 」
やっぱりな。楽しいを連呼すると思った。りくが本好きっていうのは知ってたけど、俺にはあまり話したくなさそうだったよな。アイツには話すのに。なんで…
「なんでアイツには好きな本まで話したんだよ。俺には話したくなさそうだったのに。」
「高橋が本好きだって言うから、もしかしたら知ってるかなーと思って。すばるは本とかあんま見ないだろ?」
あぁ、だめだ。抑えてた気持ちが溢れ出てくる…。止まらない。
「俺のほうが仲いいのに。俺だって教えてもらえれば全部読むよ。」
「まじ?じゃあ教えるから今度イベントいこうぜ!三人で!」
そういうことじゃないんだよ。
「俺は二人っきりがいい。あんなヤツいらない。」
「あんなヤツってなんだよ!俺の大事な友達だ!なんかお前今日おかしいよ。」
「おかしくないよ。あんなりくのこと傷つけたやつ、俺は許せない。大切なお前にまた何かあったらどうすればいい?」
「傷つけたって、そんな言い方しなくてもいいだろ!あれは事故だったし、そんな気にしてねぇよ。お前も大事だけど、高橋だって大切な友達だ!そんな事言うすばるとは仲良くできない!」
りくが教室から出ていってしまった。
こんな事言うはずじゃ無かったのに…。崩壊したダムのように今までの気持ちが、全部溢れ出た…。
これからどんな顔して会えばいいんだよ…。
コメント
2件
わー!ありがとうございます♡
わあ…第5話、読ませていただきました。すばるの嫉妬と独占欲がじわじわと溢れてくる感覚、すごく伝わってきました。自分でも抑えきれない黒い気持ちに気づいていて、でも隠そうとして、最後に爆発してしまうところが切なかったです。「俺は二人っきりがいい」という台詞に、彼の必死さと孤独が詰まっていて胸が締め付けられました。りくの「大事な友達だ」という言葉がまた刺さりますね…。続きがすごく気になります。素敵なお話をありがとうございます🌷