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えー、恐らくこれが投稿される頃にはだいぶ過ぎているのでしょうが、フォロワーさん300人ありがとうございます!
記念小説のたびに新しいカプを書いていくのでまぁ、見たい方はどうぞ
rd-×gtit 子供っぽい
視点主→『』
その他→「」
キャラ崩壊注意
「レダーさん、あれやってください!」
妙にキラキラとした表情で”あれ”を強請ってくるぐち逸。
こいつの言っている”あれ”はあの事だろう。
『またぁ?お前も好きだね』
「面白いからいいじゃないですか」
『いいんだけど…割とむずいんだよ?これ』
ポケットからタバコを取り出し、火をつける。ジリジリと消えてゆくタバコを大きく吸い込み口の中に溜め込む。口を縦に軽く開け、ほっと息を吐き出すと煙で出来た輪が宙に浮いた。
浮かんだ輪っかはふよふよと漂い、やがて消えていった。
うっすらと残った煙を目で追い続けるぐち逸。
『もう一回見る?』
「…いいんですか?」
『いいよ。さっきみたいに上手くできるかどうかは分からないけど』
同じように煙を吐き出すと、ちゃんと輪っかが出来上がる。しかし、先程と比べて少し小さく形が崩れていた。
出来上がった輪っかを楽しそうに目で追いかけ、段々と薄れていくを見て少し名残惜しそうにしている。
まるで割れたしゃぼん玉を見つめている子供のようだった。
『そんなに気に入った?スモークリング』
「気に入った、のでしょうね。見ていて面白いです」
『ならぐち逸もやってみなよ』
さっきまで吸っていたタバコをぐち逸の口に突っ込む。いきなり突っ込まれて驚いたのかビクッと肩を震わせていたがそんなの関係なし。
残りから見て出来てもあと一回。そんなことを考えているうちにタバコは灰へとなっていく。時間の問題だ。
『口に溜め込むように吸って。間違えて吸い込まないようにね』
指示通りに煙を吸っている。タバコが燃えていく小さな音を立てて灰の面積の割合が増えていた。
『軽く縦に口を開けて、息を吐き出してみて』
もごもごと口を動かして口を開こうとしていたとき、ぐち逸が思いっきり咳き込んだ。
「ゲホッ、ゴホッ…」
『あちゃー、吸い込んじゃったか』
「いきなりやれと言われてできる人はいませんよ…」
『え、割と俺すんなり出来たけど』
「あなたの話は知りません」
残った煙がぐち逸の口から漏れ出てきていた。
「ゴホッ、煙草には慣れていないというのに…」
『あれ、お前タバコ吸ってなかったっけ』
「あまり吸ってません。煙草なんて不健康の塊じゃないですか」
『それはそうだけどさ』
小さくなった吸い殻は床に落として踏み潰す。
後味が残っているのが嫌なようで速攻飲み物で口を濯いでいた。
「あと単純に口の中に煙が入ることが苦手です」
『ふーん、なんか子供っぽいね』
「はぁ!?」
『タバコ苦手でスモークリング見てキャッキャするの子供しかいないでしょ』
子供だと言われて不満気に俺を睨んでくるが気にしないでおこう。
「あまり人に子供っぽいと言わないほうがいいですよ。いい気持ちになる人は少ないでしょうから」
『わかったわかった』
どうやら拗ねてしまったようで、ツンと顔を背けていた。そういう仕草が子供っぽいんだけどな…
「負傷人が出たのでもう行きますね」
『はいよー。俺もスモークリング練習しとくわ。 また見に来るでしょ?』
「…恐らく」
『ッハハ、素直じゃないねぇ。見たいなら見たいって言えばいいのに』
「言ったら子供っぽいと馬鹿にしてくるでしょう」
『さぁね』
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