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「よっ!うみぼし!ちょっと渡したいものがあるんだけどよ。」
そう言ってカイは俺の席の目の前に立った。
「ん?」
渡したいものとは何だろうかと思い俺はカイを見上げた。昨日電話をかけてきたのはまさか俺に何かを渡すため?
「はい。」
カイは俺に何かを渡した。
「は?なにこれ?」
「水族館のチケット。」
なぜ?なぜ水族館のチケット?しかもペアチケット?
「いや待て待て!なんで2人分なんだよ!」
「さぁな…誘う人、1人しかいねぇだろ?」
誘う人…。俺はカイを思い浮かべたが咄嗟に最近好きになったウミが思い浮かんだ。ウミはイルカとかが好きなのかもしれないけど一応誘ってみるか。コイツまさか俺がウミのこと気になってるのを知って水族館のチケットを?
「楽しんでこいよ。」
「でもなんで水族館…。 」
「まぁ…なんとなく?」
なんとなくなわけがない。どう考えても俺とウミが海辺でイルカを見ているのを見たからに違いない。だって後ろからちょっと気配感じてたし。
「絶対昨日ついてきてただろ。」
「ついてってないってw」
カイはそう言って自分の席に戻って行った。
「なんか怪しいな…。」
俺はそう思いながら水族館のチケットを見つめる。授業開始のチャイムが学校全体に鳴り響き、俺は水族館のチケットをポケットにしまった。
奇蹟あい
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