テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
こんちゃ〜
いやーもう世間は夏休みですね〜!!
宿題しね
みんなも宿題頑張れ〜!!
それではどうぞ〜!!
注意⚠️
日本愛され
政治的意図、戦争賛美なし
「…ど、どいつさん…?」
な、なんでドイツさんがここにいるの?
「……今日はいつもより早く授業が終わったんだ」
「それより…日本、なんで俺のパソコンを触っていたんだ…?」
ドイツさんは貼り付けたような笑顔で問いかけてくる
「え…、い、いや…その……」
「パ、パソコンの電源がついてたから…興味本位で…」
静まり返る部屋、まるで先生に怒られた時のようにばか正直に私は話した。
「…なあ、日本」
びくっと、体を震わせたのが自分でも分かる。
「…なんで、こんなに写真があると思う?」にこにこで聞いてくるドイツさんに狂気を感じる。
「え、分かりません…」
そう答えるとあちらはより一層口角を開けて笑い始めた。
「はは、それはな…日本のことを誰よりも誰よりも誰よりも愛しているからだよ…♡」
え
「なんで…そんなの、普通じゃないですよ!」
「は?」
「なんでそんなこと言うんだよ…、日本も俺のこと愛してるよな?♡」
は?
どういうこと…?
「だってずっと昔から俺の側に居ただろ?」
「ということは俺とずっと一緒にいたいってことだろ♡」
どういう思考回路をしているのか全くわからないがとりあえず勘違いしてることは分かった。
「そ、そんなの意味わかりませんし、違います!!私にそんな気はありません!」
少し強気に言った。
もしこの発言で関係が壊れたらどうしようと思いつつも、自己防衛の為にはしょうがないと割り切った。
「は?」
そんな冷たい声が部屋に響いた。
「嘘だ、日本は俺のこと大好きだよな?」
え?
勘違いが絡まった糸のようにずっと解けない
「ち、違いますよ。友達として好きなだけです!」
「……………ああ、分かった。台湾とかアメリカとか中国とかに毒されてるんだな♡」
「え?」
その瞬間、空気が変わった。
「やっと理解したよ、日本は俺以外の周りの奴らに洗脳されただけなんだな♡♡ 嗚呼、なんて可哀想なんだろう…♡」
「っ、!?な、なんでそんな考えになるんですか!?」
ガチでどういうことなの!?
「…日本、俺のモノになってくれよ♡♡だって相思相愛なんだから…♡」
そう言いながらドイツさんはこっちに向かってきた。
「や、やめてください!こっちに来ないで!!!」
そうやって全力で拒絶をしても相手はにたにたと笑うだけ、
もうやだもうやだもうやだ
「…日本、これからはずぅっと一緒だ…♡」
ドイツさん、いや”ドイツさんのようなもの”は、私を力強く抱きしめた
私の知っているドイツさんはどこかへ行ってしまったみたいだ。
「っいや!離して……!」
私はそれを振り解こうとするが、力の差なのだろうか、全くもって振り解けない
そのまま抱きしめられてから30分ぐらい経った
いやいくらなんでも抱きしめすぎだろ……
「ド、ドイツさん?私ちょっとお腹減っちゃいまして…」
「…嗚呼、もう夕食の時間か」
「わ、私作りますよ…?」
「……いや、いい。俺が作る」
「は、はぁ、そうですか…」
ドイツさんが作るなんて珍しい…
ていうかイタリアさんはいつ帰ってくるの?
イタリアさん……今、あなただけが救いだよぉ……
そんなことを考えながらぎゅっと塞ぎ込む
なんで…なんでこんなことに…
もう逃げられないのかな…?
でも私はドイツさんのことをそう言う意味では好きではなかったし…
キッチンの方をちらっと見ると、細い黒縁眼鏡から覗くどこか怖い真っ黒な目が見えた。
ひっ…
私のことなんて何も見ていない…そんなことは分かっている。
でもっ……!…あの目が、わたしを…見ているような気がする…
いつのまにか足音も聞こえてきた…
お、落ち着け…私…
耳を塞いでもまだ聞こえてくる
だんだんと息が荒くなるのを自分でも感じる
なんで…?幻聴…だよね?
だれ…?だれの足音?
もうやだ…もうやd
その瞬間肩をぽんと叩かれた
っ!?
急いで振り返るとそこには、料理を持ったにこにこのドイツさんがいた
「日本、大丈夫か?料理できたぞ」
「…はぁっ、はっ…っは」
びっくりした……
私、パニック起こしてたのかな…?
その後、ドイツさんが私を心配そうに見つめるのが見えた。
「料理、食えるか?」
「っはい…」
目の前に出された料理は、正直いま食べるには重すぎるが、せっかく作ってくれたし…
「ヴィーナーシュニッツェルという料理なんだ。俺のとこの料理でな…」
そう語るドイツさんを横目に、ナイフとフォークを手に取る
肉を切り、口に運ぶ
…意外と美味しいな…?
付け合わせのポテトサラダも頂こうと、食べよう。
口に入れたポテトサラダの味を堪能する。
ふむ…悪くないなぁ…
「どうだ?美味いか?」
「はい、とても美味しいです」
にこっと笑うと、あっちは嬉しそうに笑った
また肉を食べようと手を伸ばそうとした。
その時だった
視界がぐにゃっと曲がったような気がした
え?
自分の体がふらっ、と倒れるのを感じた
ドイツさんが咄嗟に受け止める
な、何が起こってるの…?
だんだんと視界が曇っていく
あれ?わたし…なんでこんなことに…
曇っていく視界の中でただ笑ったドイツさんと、
「よかった、上手くいって」
という声だけが聞こえた
あれ…?わたし…何してたんだっけ…
…そうだ!台湾に監禁されてて…
それで…逃げて…
目が覚めたと思った時、目の前にはドイツさんがいた…
その瞬間、自分の心がドイツさんに奪われたのが分かった。
好き…♡ 大好き……
かっこいい…♡
愛してる♡♡♡
あれ?心の声が聞こえる
わ、わたしはドイツさんにそんなこと思ってないはずじゃ…
「日本…?大丈夫か?」
どきんと心臓が脈打つ
あ…、なに、これ…
私が…私じゃなくなる…、
「大好きですっ♡ドイツさん…♡」
ドイツさん…好きっ!愛してる♡誰よりも好き…♡
ドイツさんに抱きつきたい…
抱きついちゃえっ!!
「わっ」
何その反応…♡かわい…
ぎゅっと抱きしめながらドイツさんに愛を伝える
「愛してます…どいつさん…♡今まで恥ずかしくて想いを伝えられなかったけど…」
「今なら…何度だって言えます…♡だいすき…♡」
ドイツさんの顔を見ると…恍惚とした顔をしていた…
「…俺も…大大大大大大大好きだ…♡♡」
ドイツさんは、そう言って私のほっぺにキスをしてくれた
「へへ…くすぐったいです♡」
そう言ってドイツさんにより一層強く抱きつく
ドイツさんも私に抱きつき返してくれた…♡♡
愛してる…ドイツさん…♡
「やっぱ作っといて良かった……♡”惚れ薬”」
ドイツさんと一緒に甘い時間を過ごしていると、
ガチャッとドアが開く音がした
「ただいまなんね〜!!!」
ふぇ?イタリアさん?
「おかえり…なさい…」
そう返すと、
「……ドイツ、お前なんかやっただろ」
とイタリアさんはドイツさんを睨みつけた
「なんでどいつさんを睨むんですか!?」
「え?」
「ド、ドイツさんはかっこいいし、優しいから…睨まないであげて…。そ、それにドイツさんのこと私だ、大好きだから睨まれてるの見たくないです…」
「…日本♡♡ありがとな…♡」
「………お前、ふざけるのも大概にしろ」
な、なんか怖い…
「ioの日本だったのに…ioだけの日本だったのにっ!!!」
「なんでドイツなんかに取られなきゃいけないんね…?どうしてどうしてなんでなんでなんで」
イタリアさんが急にこっちにきて私の肩をがしっと掴んだ
「ねぇ…ioの方が好きだよね…♡♡愛してるよね♡♡♡」
ものすごい剣幕で捲し立ててきたので少々びっくりした
「わ、わたしは…ドイツさんのことが大好きです」
「は?」
「…」
「はっ、お前ともこれで終わりかな。残念だが日本は俺のものになったんだ♡」
「さっ、日本、お前の新しい家を買ってあるから行こう♡」
「…はい…♡」
その場に残されたのはイタリアただ1人だけだった
「日本……io以外のやつを選ぶなんて…、絶対にioのモノにするから♡♡♡♡」
おかえりなさい〜
7月が終わる…
暑いよぉ〜
誰か冬にしてくれ
それではさよなら〜!!
コメント
2件
ドイツさんに落ちてる〜!!嫉妬してるイタリアさんが可愛いしヤンデレなのを再認識しました…
初コメ?失礼します!! 実は何回も周回させてもらっててすごく内容が好きです!! 惚れ薬...日本の思いが伝わらないのが苦しいだろうな... あのっ!神作品作り出してくださってありがとうございます! 崇めさせて頂きます