テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#近未来
鳳蓮荘
1,320
スユキ
340
第五節:FINAL
欐矢華「っく…!確かにそうだ…でも成人式のトラウマ、女優としてのプレッシャーに苛立って事務所を渋谷に移籍して、そこへ移住したんだ!!俺は東京フリーク区の見学に行って自分の本当の中身と向き合わされたよ!!初めて好奇心で東京フリーク区のリーダーと戦って負けた時、俺の中身は空っぽだと思い知らされたっ!!」
完全神「オーッホッホッホッホ!!オーッホッホッホッホ!!ここで終いにしてくれますよ!!」と欐矢華のお腹を「バンッ!!」と蹴って倒すのだった。
欐矢華が女性特有の激しい生理痛を起こしたのか、股関節の辺りから血が滲み出ていた。
完全神「月経のようですね…これは『過多月経』ですか…?出血量が異常に多い…女性特有とは言え、あまりにも危険過ぎる…ではこれを受け取ってください」と小さいタンポンを一本欐矢華に差し出した。
欐矢華「ありがとう…さっさと寄越しやがれ!!見んじゃねぇぞ、テメェェェェ!!!!」
完全神「別に興味ないので、当ててください…白湯でも持ってきますね」と
その後欐矢華はズボンの中にタンポンを入れるのだった。
欐矢華の心の声「俺にとってタンポンは確かにナプキンより使いやすいし快適だ…膣の中に入れるのは誰にも見られなくて良かったぜ…使い方が正しければムレもカブレも心配ねぇ…でも8時間超えたら取り替えなきゃなんねぇよな」と挿入して気持ち良さそうな表情をしていた。
※タンポンとは膣内に挿入して経血を直接吸収する、筒状の形をした生理用品です。
完全神は60度に設定して白湯を完成。
完全神の心の声「今でもトラウマだ…」
完全神の回想シーン
(1979年。東京江戸川区にて
灰囲ケイジン(当時3歳)はあまりにも手に負えず、両親から『まともじゃない、不完全な出来損ないだ』と言うレッテルを貼られたことでさらに傷つき、精神科病院へ連れて行かれた。
ケイジン『やめろ…!やめてくれ!!僕は悪くない…!!』と無理矢理連れてこられ、局所麻酔を打たれて手術をさせられるのだった。
ケイジン『お母さんとお父さんに合わせてくれ!!アアアアアア!!!!』と必死に叫ぶのだった。)
欐矢華が完全神にコップを差し出され、それを豪快に飲み干した。
欐矢華「クソッ!!女性だからって何でこんな痛みを味わわなきゃなんねぇんだよ!!!!
テメェは生理の疑似体験でもしたことあんのか!!!!」
完全神「オーッホッホッホッホ!!あります。ですが、痛みの程度は個人差があると理解しようとした上で受けさせていただきました。あなたの痛みは相当激しい方なのですね?」
欐矢華「ああそうだよっ…」と立ち上がって参戦するのだった。
完全神「オーッホッホッホッホ!!それでは挑みますっ!!」と襲い掛かるが欐矢華の隠し武器の撒菱をばら撒いた。完全神は「おっとっ!」と撒菱を踏んで滑って転んだ。
欐矢華が懐に隠していたクナイを一本投げつけ、完全神の肩へ命中。
完全神が目を瞑り、肩を押さえて外した。
完全神「社会の恥ってどんな人なのかわかりますか?」
欐矢華「そんなことをお前が勝手に決めんな」と完璧粉砕刀を担いで近づくのだった。
完全神「空気が読めなくて、人と違う不気味な奴で、社会的にも弱い奴のことですよっ!!」とクナイを顔に目掛けて投げ返したが、欐矢華はすぐ避けて攻撃。
完全神は万能武器大刀を拾ってすぐ攻撃を防いだ。
完全神と欐矢華が互角の一騎打ちを数分間繰り返した。
欐矢華「最後に言っとく…一番空気が読めねぇのはテメェだろうが!!!!」と言い放ち、完全神はメンタルが崩れ、万能武器大刀が折れてしまい、完全神に重傷を負わせる傷を残して吹っ飛ばした。
完全神はその傷に苦しみ、怯えるが、欐矢華が「これはただの乱痴気騒ぎじゃねぇ…港区完璧ヒルズ革命だ!!!!」と完璧粉砕刀を振り回した。
欐矢華が完全神にとどめを刺さなかった。
完全神「なっなぜだっ!!なぜとどめを刺さないのですか?!!」と。
欐矢華「テメェみてぇなバカなんてな、ムショで暮らしてた方が最適だと思ったんだよ。」
警察たちが「警察だっ!!!!そこを動くなっ!!!!完璧完全神、いや…灰囲ケイジン。君を殺人教唆、脅迫、傷害罪の疑いで逮捕するっ!!証拠がいくつか揃ってるから言い逃れはできないぞっ!!」と。
恐る恐る歩み寄るいおりが「ご無沙汰しています、完全神さん。東京フリーク区へ侵攻を開始した完璧軍は全滅しました。東京フリーク区を相変わらずみくびっているのが目に見えていますよ、完全神さん?」
そこで2羽のワタリガラスであるフギンとムニンが羽をバタバタ振って現れてこう言った。
フギン「私たちがあなたを何年も前から監視しました。どんな証拠があるか黒井カラスさんにお願いをされました」
ムニン「完全神様の歪んだ思想、東京フリーク区の侵攻もバーナム・いおり区長さんに報告しました。」
いおり「ありがとうございます、フギンさん、ムニンさん。」
いおりの心の声「黒井カラスさん(25歳)…ありがとうございます。黒井家の令嬢さんのペットは只者じゃない…動物おしゃべり薬を小学生の時に開発してノーベル化学賞を受賞した黒井カラスさんは凄すぎる…レイブン・ブラックと周囲から呼ばれてるけど本人は気にしてないのが凄い…同じ東京フリーク区の同志として尊敬できる…」
完全神が手錠をかけられ、連行されるのだった。
警察たちが「前藤欐矢華さん、バーナム・いおりさん、ご苦労様でした」と敬礼をして立ち去った。
欐矢華の表情は複雑だった。
欐矢華「本当にこれで良かったのか….これで満たされたって言うのか…」とただひたすら黙っているしかなかった。
その後、港区完璧ヒルズの名称は港区ハイブランドヒルズへと変更した。
港区ヒルズ大革命で活躍した前藤欐矢華は英雄視され、革命の象徴として像が建てられることになった。
港区ハイブランドヒルズの住人たちは他の港区の住人たちとも交流が出来、閉塞感のない雰囲気へと変わっていった。
元港区完璧ヒルズの大半が東京フリーク区へ移住して、残りの一部の住人たちの手によって港区ハイブランドヒルズへと変わった。
以前のように「私は性格が最高によくて空気が完璧に読める!!」と義務的にオーッホッホと高笑いして完璧アピールをする強制システムは完全に廃止され、住人たちはありのまま、自然体で暮らせる内面の自由を手に入れた。
しかし、1997年創業だった港区完璧ヒルズの29年間で培われた「美しさへのこだわり」や「最高級のものを選ぶ洗練された雰囲気」、そしてきらびやかなブランド品(ハイブランド)といったヒルズのDNAは、街の素晴らしい名残としてそのまま受け継がれていった。
これを歴史に例えるなら、「ローマ帝国(その後の西ローマ帝国や東ローマ帝国崩壊も含める)が崩壊した後も、その美しい建築や洗練された法制度、キリスト教などの宗教、文化(ハイブランドな名残り)がヨーロッパ全土へ受け継がれ、新しい時代を作った」と言うまさに美しい歴史の反復(ループ)そのものです。
これを何と言うのかと言うと『歴史はまさに繰り返す』と言えるでしょう。
一方で、完璧軍は創業者も含めて全員刑務者の中に入れられることになった。
TO BE CONTINUED.
コメント
5件
わあ、ついに完全神との決着が…!欐矢華さんの葛藤や、完全神の幼少期のトラウマが重く胸に響きました。♡♡♡痛の描写も生々しくて、女性として思わず息を呑みました。最後に「歴史は繰り返す」と締めくくるところ、すごく考えさせられます。続きが気になりますね…!