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ご本人様とは一切関係ありません
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僕は今、保育園の年長さん。
去年入ってきたとある先生が好き。
「せんせい!」
「元貴くん。走ったら危ないよ?」
滉斗先生。
イケメンで、力持ちで、でも絵は下手で。
かっこいいから、男の子達はみんな憧れてる。
でも僕は違う。
憧れなんて感情よりもっと難しい何か。
先生に微笑まれると、心臓がドキドキする。
きっと僕は、なにかの病気なんだ。
「みて。プレゼント」
一生懸命つくった指輪。
「輪っか?折り紙で作ったの?」
なんで。
なんで伝わってくれないんだろう。
「むー、ちがうよ!ゆびわ!」
「指輪?」
「うん。ぼく、おっきくなったら、せんせーとけっこんするの」
「そっかぁ……?」
不思議そうに首を傾げてる。
そりゃそうだよね。
男同士の恋愛なんて変だもんね。
「俺、元貴くんが大人のときにはおじさんだよ?」
「いいの!それまでゼッタイけっこんしないでね!」
頬にキスしてみたけど、
先生は全然照れてない。
僕じゃ相手にされないのかな。
「わかったよ。約束ね」
「うん!」
それから数ヶ月後の卒園式。
滉斗先生の顔を見た瞬間、涙が出た。
「せんせぇ、がっこういきたくない」
「元貴くんなら大丈夫だよ」
「いやだぁ、せんせぇもついてきて」
「きっと大丈夫。頑張って!」
先生が目線を合わせてくれた。
きっとこのチャンスはもう来ない。
先生の口にキスした。
「ん!?」
「んッ、ふぅぅ」
先生のために練習したんだよね。
舌を伸ばして先生の口の中に入れる。
ぷはっと離すとポカンとした顔をしている。
「……ぜったいまっててね」
「ん?ん?うん」
約束だよ。
先生に会えない6年間は地獄だった。
僕には兄はいるが弟がいなかったから、
保育園に行く理由がなかったし、
先生に拒絶されるのが怖かった。
小学校で色んな女子に会ったけど、
誰にも恋愛感情は湧かなくて、
先生のことしか考えられなかった。
きっとあの人が運命の人なんだ。
小学校の卒業式を終え、
保育園にやってきた。
そこには全く変わらない滉斗先生がいた。
「先生!」
「元貴?くん?」
「そう!」
とにかく覚えてくれてたことが嬉しかった。
ベンチに並んで腰かける。
「小学校はどうだった?」
「えっ、と、まあまあ?」
「そっか」
「あの、先生は彼女いるの?」
「いないよ。そういえば結婚の話って……」
「いや、しないよ!忘れて!」
ついそんなことを言ってしまった。
「っそうだよね、」
先生が悲しい顔をした。
あれ、もしかして、
「うっ嘘だよ!ほんとは、まだ好きだよ……!」
「えっ」
「6年も片思いしてるの、気持ち悪いかなって思って、」
「大丈夫だよ、急に諦めたりしないで。俺、そのために彼女つくってないのに」
「えっ!?」
両思いってこと?
「僕、迎えに来るから。絶対ここで待っててね」
「ああ、はい……」
それから2年後の中2のとき。
同級生から、先生が転勤すると聞いた。
チャイムが鳴った瞬間学校を飛び出し、
走って保育園に向かった。
もう会えないんだろうか。
少し涙が出てきた。
「先生ー!」
「えっ、元貴くん!?」
「はぁッ、はぁッ、」
「ど、どうしたの?」
「せんせ、別のとこ行っちゃうって聞いてっ、」
先生の腰に抱きつく。
「ほんとなんですか?」
「いや、ほんとなんだけど、すぐ隣のとこだよ?」
「え!?よ、よかったぁ……」
思わずしゃがみこんでガッツポーズ。
「なんなら、元貴くんの家と近くなかった?」
「じゃ、毎日会いに行くね!」
「えぇ?流石にそれは、」
「じゃあまた!」
清々しい気持ちで走り出した。
進展なくてすいません
次はさせますから(当たり前)
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コメント
2件
毎日投稿できるだけで尊敬 さらに作るのも上手いとか女神様ですね✨