翔太side
照のくしゃくしゃの笑顔に俺は弱くて。
目尻が下がって、強面の顔が、全力で優しい印象に変わる。それは、ベッドの中でも変わんなくて。身体がますますアツくなる。
照の筋ばった、大きな手が、優しく俺のを扱いてくれてると思っただけで、簡単に勃ち上がってしまう。濡れてしまう。
「すき…」
思わず出た、好きに、自分で照れていると、なにそれ可愛いと、照が先端を口に咥えて愛撫はさらに激しさを増した。
「あっ!やっ!あぁっ…きもち、きもちぃ」
俺の大事なとこ、狼に食べられちゃう…。
バカな妄想が、さらなる快感を誘った。照に呑み込まれた性器は、簡単に硬くなり、だらだらと汁を溢れさせ、その蜜を照が美味しそうに舐めている。恥ずかしい。恥ずかしいけど…
「あんっ、あんっ、イク……イッちゃう…」
照の口が一瞬離れて、いやらしく腰を撫でながら言う。
「いいよ。いきな」
その声を合図に、吸い上げる力が強くかかったソコに、意識のすべてを持ってかれた。
「ああっ!あっ、あっ、あっ!!止まんない…あっ!あっ!」
惚けて、脱力していると、甘美な腰の余韻に浸る間もなく、照が指を後孔に挿れて来た。
何度も照自身を受け入れているその場所は、照の指をやすやすと受け入れ、指の先が前立腺にあたるたびに、刺激でまた腰が揺れる。照の唾液と、ローションとで、とろとろに溶かされていく。
「翔太の、また、勃ってきたよ…」
耳元で囁かれれば、恥ずかしくて、また頬が熱を持つ。
「早く…欲しい…」
俺の言葉に、照は目を丸くした。そして、またくしゃくしゃになって笑う。
「挿れるよ」
「んっ……あ、おっき……」
曲げた膝を持ち上げられ、前から突かれる。始めはゆっくりだった律動が、刺激を求めて、早く、強く、高まっていく。
照は俺が気持ち良さそうにしてるのか、苦しそうにしているのか、気にしてくれながら、微調整してくれている。
照のがイイところに当たると、声を漏らすのが我慢できない。照の腰の動きも、嬉しそうにそれに合わせて変わっていく。
「あんっ、あんっ、ひかる、っんぅ!!」
「翔太、イイの?…俺もっ…んっ…気持ちいいよ」
「あん、はっ、はっ、やぁあ、そこ、きもちい……っ…」
「かわいい、翔太」
照は、さらに腰の速度を上げた。
「ナカでいきたい、いい?」
がくがくと頷くと、照の大きくて太いのが、最奥に達した感触があって、強い刺激に、視界が霞んだ。
照の重みが、覆い被さってくる。
はぁ、はぁ、いっぱい出た、と言いながら、ピクピクと中で動いている照のものの感触を感じる。いつのまにかゴムを付けてくれていたみたいで、ぬぽっ、っと抜いた時に、ゴムの先端に大量の精液が漏れ出ているのがちらりと見えた。
「ひかる」
「ん?」
「もう一回、したい。イイ?」
優しい笑顔が、またすぐ雄の顔つきに変わって、俺に襲いかかってきた。
◆◇◆◇
「やべ。冷蔵庫入れるの忘れてた」
翔太が、俺のTシャツに着替えて、キッチンに戻ると、そんな声を上げる。
緑色のシャインマスカットに彩られた、素朴なショートケーキをこれから二人で食べようとここへ戻ってきた。
「照、飲む?」
「酒もあるの?」
「シャンパン。合うって聞いて、冷やしてある。俺も今夜は飲もうと思って」
「珍しいね。じゃ、乾杯しよう」
今ごろ街は、仮装を楽しむ人たちで溢れて、あちこちでパーティが行われているのかもしれない。俺たちみたいに、愛し合う恋人たちも、きっと。
翔太とケーキを食べさせ合いながら、甘いケーキと翔太とを存分に楽しんだ最高の夜だった。
おわり。
コメント
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読みに来たよ😊 ハロウィン🎃…私は会社のパソコンを開いて、その存在に気付きました😂 だから、何も書いてなくて…ここで良いモノ読めて良かったです😆✨

かーわーいーいーー💙💫💙💫
