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眩しい。そう思い目をあけると見知らぬ場所に居た。中世ヨーロッパの様なベットに色鮮やかな家具、綺麗な部屋に居た。一輪の不思議な花の近くにメイド服を着た女性が居た。私を見た瞬間メイド服の女性が慌ててこちらに来て言った。「お目覚めですね、アリアお嬢様。」やはりここでも【アリア】と呼ばれた。もしかすると私は【アリア】という美少女に憑依してしまったのかもしれない。「アリアお嬢様、少し宜しいでしょうか?」何だろう。そう思いつつコクリと頷いた。すると、メイド服の女性が私のおでこに手を当てて、「アリア・ナ・スペレード様に熱は無しね、良かったぁ。」と呟いた。今、スペレードって言った?あの乙女ゲームの悪役令嬢で月の雫と言われてるあのアリア・ナ・スペレード?いやさぁ、私やった事無いんですけれど。確かに友達とか広告で聞いた事あるけど知らんよ?ほとんど。えっ、悪役令嬢でしょ?そして私はその乙女ゲームやった事無い…絶対ヤバいよ大ピンチだよ!どうしよう。とりあえず分かってる事を紙に書いて置かなきゃ!「紙とペン貸してくれませんか?」「紙とペンとは何でしょうか?」ん?えっ、どうしよ。えっと。書く仕草をして見た。「あ!カルミアとレヲゥの事ですね。今持ってきます。」カルミア?レヲゥ?この世界のではそう呼ばれてるの?とりあえず書こうと思いペンを持った。まず何から書こう…まず、友達から聞いた所を書いてみよう。「!」日本語じゃないのにスラスラ書ける…凄い! 良し!書けた!と思っていると、メイド服の女性を思い出した。「そう言えば名前聞いてない!」すぐに立ち上がり、メイド服の女性の所に走った。「どうしましたか?アリアお嬢様。」「あの、貴方の名前を聞きたいのですが……」「あ!すみません名乗らずに私の名前はリア・ラーバスと申します。」「リアさんですねよろしくお願いします。」と言ってぺこりと頭を下げた。「あ…のお優しいのですね。」「?」「でも、一人のメイドに頭を下げたり、敬語は禁止です!」「わ..わかりました」じぃぃ。「わかったわ?」「良く出来ましたぁ!」これからやっていけるかなぁ。そう思いため息をついた。「ハァ…」「どうしたんですか!?」リアは心配そうに言った。「ちょっと憂鬱になってただけよ。」そう言い、ベットに転がった。「レモネードティーを用意致しますか?」「レモネードティーって何?」傾げて言うと、「アリアお嬢様の好きなお飲み物だとお伺いしておりますが。」私は慌てて言い訳を考えた。「えっと….」「そうよ!貴方を試していたのよ!」「そうで御座いましたか(*^^*)」「用意致しますね。」と言い、部屋を出ていった。ガチャと音がしたので、「早いね、レモネードティーは用意出来たの?」そう言って振り返ると…..