前回の続きです。
性的な事は一切ありませんが、グロがあるため苦手な人は回れ右をして下さい。
空白がない「」が主人公だと思ってくれると助かります。
話が噛み合わない事があります。すみません。
「結構雰囲気あるよね、ここ」
「まぁ涼しいから余計ね、」
外は日差しが痛いくらい眩しいのに、ここは暗くてジメジメしている。
(なんか、気味悪いな…)
「瑠璃、早く進んじゃお」
「なになに、怖いのかい?」
「なっ、そんなんじゃーー」
ベチャリ
何が落ちたのかと振り返って瑠璃の方を見る。
そこにはクレープが落ちていた。もはや食べられるものではなかった。でも、それよりもーー
「ーーは?」
“ナニカ”に刺されている瑠璃が、目に入った
刺されてる。なんで?何が?なにあれ、なにあれなにあれなにあれ!!黒い、金属みたいな…
ポタ…ポタ…
その金属のようなものは、瑠璃のみぞおちを貫いて貫いた先端部分には、瑠璃の血が滴り落ちてる。
「…ぇ、なに……これ……ゴホッ」
「ヒュー、る、瑠璃……血が、血が出て……」
「止血、止血しなきゃ……」
でも、どうやってーーー?
貫いていた金属のようなものが、瑠璃のみぞおちから離れる。
「ッうぁ゛」
「る、瑠璃!!」
ドサッ
「ッ、ゲボッ……ぁーこれ、ダメなやつかも……」
「ーーは、何言ってんの、ねぇ、瑠璃……」
「そ、そうだ救急車ーー」
スマホを取り出そうとポケットに手を伸ばす。
ガシッ
瑠璃が、私の腕を掴む。彼女は、首を振っていた。
「……も、もぅ、無理だから、いい、よ」
「そんなこと言わないでよッッ!! 」
「瑠璃は!!私とおばあちゃんになるまで生きて貰わなきゃ、困るよ……」
やだ、やだ、まだ間に合うはず。じゃなきゃーー
ポタ…ポタ…
「やだ、やだよぉ……ねぇなんでよ……まだ私、瑠璃と一緒にいたいよぉ……」
「…フフ、ひっどい顔してる。ほら、泣かないで……ゲボッ」
「…ぅ、うぁ……」
「ごめんね……もっと一緒にいたかったなぁ………私が居なくても、ちゃんと元気に過ごしてよね………!」
瑠璃の瞳から光が消えた。
「っ、なんで、なんでよぉ……!」
あれはなに。なんで、瑠璃がタヒななきゃいけなかったの?私達、何にも悪いことしてないのに
「なんで、なんでよ……」
お願いだから、生き返ってよ。なんでもするから。ねぇ、お願い。未来でもなんでも、変えてやるから。こんな未来なら、私が全部、壊すからーーー
「っ、ぅう……うぁぁ゛」
ーーーなにか、いる
俯いてるから見えないけどーー人…?いや、それとも違う、なにか別の……
「その子、助けたい?」
「ーーえ?」
「もう、だから、その子を助けたい?」
誰、見たことない、でも絶対に人じゃない。声からして男の子…?まだ子供みたいなのに、彼はお姫様の服みたいな、フリフリのリボンとレースだらけの可愛らしい格好をしていた。
(答えなんてーー、決まってるよ)
「うん、助けたい」
私は、もうどうなったっていいから
思えば、これは悪魔との契約のようだった。
でも、後悔はしてないよ。
2話終わりです。誤字脱字などの拙い文章ですが、お読み頂きありがとうございます。
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