俺は群れの中の一体のソイルワームに向かって走り出す
(キシャーーー‼︎)
あっちもこちらに気づいた様で威嚇の声を発する
正直そこまで怖くないのだが、体が少し震えてる…
気持ちは大丈夫でも体は正直な様だ
俺はそんな震えを堪えて、一体のソイルワームに向かって”スキル鉤爪”を使う
(キシェーーーー)
体を切られ、激怒したソイルワームはまた威嚇?をする
苦し紛れに放った声はいつもと違う気がした
そして、標的のソイルワームは地面に倒れ動かなくなる
【経験値10を獲得しました…lv.が1から2になりました】
それ本当か!
lv.上がってくれるのは有り難い..その分強くなれるからな!
あ!そういえば確認してなかったな…..ステータスオープン!
俺がそう念じると目の前に俺のステータスが表示された物が出てくる
【黒狼 ♂ lv.1
状態異常,なし
種族,狼族
体力 22
攻撃 15
防御 15
魔力 15
跳躍 32
瞬発 33
精神力 12
魔法,なし
スキル,天人の声lv.1 鉤爪lv.1
魔法耐性lv.1 物理耐性lv.1
称号,黒狼王の息子】
お!ちょっとだけステータスが上がってるぞ
この調子でいけばどんどん上に上がれるかも…
ウキウキでステータスを見ていた俺は周りのソイルワームに気付かず攻撃を受ける
(キシャーーー‼︎)
俺はその攻撃で集中力を取り戻す
周りをよく見るとさっきよりも数が増えており、30匹位居そうだ
いくらなんでも多すぎだろ!o(・x・)/
俺のステータスではこの芋虫の大群には勝てないかもしれない
そんな事を考えていると群れのうち10程が地面に潜り残りは俺にめがけて一直線に走ってくる
(グルルル)
俺も威嚇もしようと声を上げるが全く怯まない…やはりlv.の差のせいなのだろうか
【スキル威嚇lv.1を獲得しました】
そんなのは今どうでも良いって!
まずはこの状況を切り抜けないと!
俺が芋虫の飯になっちまう..なか天人の声、なんとかならないのか?
【現在の天人の声lv.1ではお答えする事は不可能です】
まじで使えないな!このスキル
便利な時と全く違う時、何が基準で答えてるんだよ!
気がつくとソイルワームの群れは直ぐそこまで来ており今にも足を食べられそうだった
「ワォーーーーーン」
俺は叫びながら全速力で森も駆け抜けた
♦︎ ♦︎ ♦︎
全速力で森を走ったのかさっきとは別の場所に来ていた
どうやらソイルワームの群れから逃げ切ったのだ..俺は安心した気持ちで前を向く
そこには湖があった..現代でもここまで綺麗な湖は余りないだろう..物凄く綺麗だ
ステータスオープン
ステータスを開くと俺の体力は半分までに減っていた
【黒狼 ♂ lv.1
状態異常,なし
種族,狼族
体力 11
攻撃 15
防御 15
魔力 15
跳躍 32
瞬発 33
精神力 9
魔法,なし
スキル,天人の声lv.1 鉤爪lv.1 威嚇lv.1
魔法耐性lv.1 物理耐性lv.1
称号,黒狼王の息子】
何が基準で数値が減るか分からないのでその場に座り少し考える
…
やはり分からない…
モヤモヤを消す為に近くにある湖の水を飲む
(バゥッ!?)
なんと、めちゃくちゃ美味しいのだ
俺はその水を飲み昼寝をするのだった