「とあちゃんは何歳なん?」
『13だよ』
完全に打ち解けたホークスが年齢を聞く。
「そうなん?俺てっきり高校生くらいかと…」
『ほんと?いやー嬉しいねてか計算出来んの?すご』
と私には足し算もできないやと笑うとあちゃん。
多分、そんな顔に惚れたんだろう。
ホークスの顔はどこか少し紅くなっていた。
どうやらとあちゃんはよく公安に来るらしい。
俺みたいな小さい子をお世話しているそうだ。
まだ13歳なのにすごいなと思いながらとあちゃんと一緒に遊んでいた。
「とあちゃんの個性は何なん?」
『色んなものを透明にできる個性。
さっきのマジックのタネだね』
そう言って笑うとあちゃん。
「さっきみたいに笑顔にできるよか個性やね」
何を思ったのだろう。俺が一言発したら目を少し開けて微笑んだ。
『…そうだね。ホークスの個性もかっこいいよね。大っきい赤い羽根。』
「ありがとう」
『ホークスはエンデヴァーが好きなの?』
とあちゃんは俺が持っていたエンデヴァーの人形を指さす。
「うん。とあちゃんは?」
『私も好きだよエンデヴァー。かっこいい』
「俺もエンデヴァーみたいなヒーローなるけん見とって。ヒーローなってとあちゃん助けちゃる」
今思えばとんでもない告白をしたと思っている。
でもそれは今でも変わらない。絶対にとあちゃんを助けられるヒーローに俺はなる。
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