ある日私は誘拐された
知らない女の人から、話かけられたと思ったら
突然眠くなった、薄れていく意識の中
知らない女の人はスプレーを持っていた気がする
そして私は抵抗する間も無く誘拐された
目が覚めると
地下への扉?みたいな所に運ばれていた
手足縛られていて、逃げる事は出来ない
私は地下に監禁されたと察した
地下の通路を少し進んで
とある部屋に入れられた
そこでは私と同じくらいの子が1人いた
安心感が少し出たがそれ以上に怖くて
私は泣いてしまった
「怖いよ…助けて…誰かぁ」と
そしたらその子が慰めてくれた
「大丈夫だよ、きっとタスカルよ」って
優しく言ってくれた
私はその子に救われた気がした
地下室に連れてかれてから
毎日その子と話して恐怖を抑えていた
ある日誘拐した女が私と同じくらいの子に
いつもとは違うテンションで話をしていた
「私一生懸命仕事をしたの!
少し仕事が遅いだけなの!
それなのに、仕事してますアピールかよとか
あんたが居ると仕事の邪魔、足引っ張らないで
って言って来るのおかしいよね?
私は悪くないよね?」そう言って泣いてた
その子は
「大丈夫だよ、貴方は何も悪くないよ
少しミスしただけなんだよね?大丈夫だよ」と
優しい言葉をかけていた
すると女は急に
「ミスなんてしてない!
私はミスしてない!私は悪くない
お前もか!お前も私を否定するか!」と
有無を言わさず
ポケットから出したカッターで
私と同じくらいの子の腹を刺した
血がドンドン溢れ出てくる、生臭い
私と同じくらいの子の体温が少しずつ低くなる
その女は
「慰めなかったから、こいつがいけないの」と
ぶつぶつ言ってる意味がわからない
私と同じくらいの子は別室に運ばれた
女がご飯を持ってきた時に
私は怯えた声で尋ねた
「あの子は…私と同じくらいの子は…
どうしたの…?」
すると女は私に固い石みたいなのを渡した
私はお守り代わりとして
強くその固い石を抱きしめた
私と同じくらいの子が殺された日のご飯は
お肉だった
いつもはぐちゃぐちゃのおかゆみたいな物なのに
お肉を一口食べる
口の中でプチプチと音が鳴る
ゴムみたいな噛み応えで
泥のように口に残る
お肉とは思えないような味だった
とても気持ち悪い
お肉を食べて数時間立ったと思う
お腹がひっくり返えるような感覚がして
胃にあったものを全て吐き出した
「私は…タスカルのかな…」
固い石に問いかけたが反応は何も帰ってこない
何日、何週間はたまた何ヵ月と立ったか
わからないが、地下室の外から音が聞こえてきた
音はドンドンと迫ってくる
そして私の居る部屋の前がうるさいと思ったら
大人数が勢い良く部屋に入って来た
大人数から色々な事を聞かれた
だから私は質問に答えると
「この子は誘拐された子だ
この子を保護する」とか言ってる
私は大人数に連れられてパトカーに乗った
多分私は保護されたようだ
保護されてから毎日
私は絵を描いていた
私と同じくらいの子が
絵を描くのが好きと言ってたからだ
私は絵を描きながら日に日に痩せていく
助かったのに
以上 前編 「事後食えず」
後編へ続く
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