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ある週末の夜。
居間の灯りは暖かく、ほんのりとしたお酒の香りが漂う。
すちはグラスを傾けながら、冷静にみことの様子を見守っていた。
みことは、というと――
顔を赤くして、にこにこと笑いながら、時折ふらふらと揺れている。
「すち……もっと抱っこして?」
甘えるような声に、すちは思わず笑みを零した。
「また? もう何回目だろうね」
「だって……だってすちの腕の中が、一番落ち着くんだもん」
みことがそう言いながら、両手をすちの首に回す。
すちはその積極的な甘えに、一瞬ドキリと心臓が跳ねた。
「みこちゃん、酔ってるからか大胆だね」
「えへへ、すちが好きだから……つい、つい甘えちゃう」
みことの笑顔は天使のようで、すちはそんなみことを見つめながら、胸が熱くなった。
「俺は酔ってないけど、その無防備な姿を見ると、なんかこっちまで酔いそうだよ」
みことはすちの胸に顔をうずめて、ぴたりと体を預ける。
「すち……ずっとこうしてたい」
すちはそっとみことを抱き寄せた。
「みこちゃんの甘え、これからもずっと受け止めさせてね」
暖かな灯りの中、ふたりの距離はぐっと縮まっていく。
酔いに任せたみことの素直な甘えと、それを優しく受け入れるすちの愛が静かに満ちていった。
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みことの頬は、酒の熱で真っ赤に染まっていた。
その瞳はとろんと潤み、すちの腕に絡みつく手の力も強くなっていく。
「すち……もっと、抱っこして……」
甘い声に混じる吐息に、すちは胸が高鳴った。
ただの甘えじゃない。みことの体が熱く震え、ぴったりと密着してくる。
「やけに積極的だね」
すちはそう呟きながらも、みことの腰を抱き締める手に力を込めた。
みことはすちの胸を押し倒すように顔を埋め、唇をぺろりと舐めた。
「すち、好き……もっと近くに」
その一言に、すちの理性が少しだけ揺らぐ。
「みこちゃん、ほんとに酔ってるの? 俺をこんなに掻き乱して……」
みことはにっと笑い、すちの首筋に歯を立てる。
「すちが好きだから、抑えきれない……もう、我慢できないよ」
すちも負けじとみことの背中を強く抱き寄せた。
「じゃあ、俺もみこちゃんに溺れようかな」
みことの唇に深くキスをし、絡み合う体は熱を帯びていく。
みことの体はすちにぴったりと密着し、腕や脚を絡ませて離れようとしない。
酔いに任せたその甘えは、もう単なる「甘え」ではなく、渇望そのものだった。
「すち……離さないで……」
震える声に、すちは胸の奥が締めつけられた。
みことはすちの胸元をもぞもぞと這い回り、時折甘く吐息を漏らす。
「もっと、もっとすちのそばにいたい……お願い……」
すちはみことの髪を撫で、ゆっくりとその顔を見つめる。
「俺に預けていいんだよ?」
みことはうなずくと、すちの首に手を回し、熱い唇を重ねた。
「すちのこと、全部感じたい……もっと深く、近く……」
その言葉に、すちは我慢できず、みことを強く抱きしめた。
「みこちゃんの甘えは……俺を狂わせる」
みことの熱い吐息と、絡みつく手足に、すちは理性を少しずつ溶かされていった。
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