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「待たせたね!」
崩れた瓦礫の山の上でビックなボスの台詞を吐く俺……決まったぜ。
「アオ__」
「あ……」
リュウト君が俺の声に反応してこっちを向いた瞬間攻撃をくらって横に吹っ飛んでいった……あれ?これ俺のせい?
「ごめん……」
「リュウトっ!」
そのまま白銀の髪の幼女が助けに行った。
あの子がみやちゃんかな?
リュウト君を追撃しようとブルゼの足が降りおろされるがその黒い足は【ナオミスペシャル】したミクラルの代表騎士のナオミに防がれる。
「これで貸し一つだよ英雄、そしてあの時の借りを返しに来たよ!化物!」
そのまま力任せに足をもぎ取ってそれを槍投げの様にブルゼに投げる!
虫の硬い甲殻の足は見事、ブルゼの大きな目に突き刺さり辺りに体液を飛び散らせた。
「す、すげぇ……」
「……アオイそこに居ると危ない」
「ご、ごめんヒロユキ君、でもこんなの!目に焼き付けとかないと!」
「……」
続々と駆けつける騎士や冒険者たちが、援護射撃として魔法を放つ。
やべぇ!やべぇよ!なんかもう!異世界大討伐ってやつ!
ちなみに俺はクリスタルドラゴン討伐の時に居なかったので大討伐を見るのは初めてだ!
目をキラキラさせながら見てると赤い髪のネコミミが全速力できてそのまま抱きついて来た!
「妹ちゃーーーーん!!!!!」
「うわっぷ!?」
「妹ちゃん!良かった!良かった!良かったよかった!無事だったんだね!」
「ア、アカ姉さん!?」
アカ姉さんは再会を喜び、興奮しながら抱きしめててきた!
こんな事言うと失礼だが、ハエの体液がベトベトしてる感覚がぁ……あと何かアカ姉さんから生ゴミみたいな臭いする。
「なんとか無事だったよ」
「妹ちゃん妹ちゃん妹ちゃん妹ちゃん!」
「あ、はは……」
「え……アオイ?」
え!?まさかこの声!?
「アンナ先輩!?」
「そうよ、無事だったのね、あんたも」
「はい!アンナ先輩こそ!」
「ふふ、お互いにしぶといのね、後この化物の討伐が終わった後聞きたいことがあるのよ、だから死ぬんじゃないわよ?」
それだけいい残しリュウトのほうへ行った。
すごい!相変わらずクールだ!
「あ、あのアカねーさんは行かなくていいの?」
「あれはリュウトさんが悪いからいいの♪……リュウトさんは妹ちゃんに気をとられすぎだからいい教訓ですよ……」
「?」
今最後の方はボソッと言われたので良く聞こえなかったが、リュウト君が攻撃をくらうのが悪いみたいに言ってたな?厳しいなアカねーさん。
「でも、そろそろここを動かないとダメだよ?危ないからね?見て」
傷だらけだったブルゼが回復していっているのが見える……もぎ取られた足など○ッコロの様に生えてた。
「即再生持ちとか……チートじゃん!」
「ほら、行くよ妹ちゃん、あとヒロユキさんもこっちに来てください」
「……俺?」
「……あんまりいい事じゃないですけど、会わせたい人が居ます」
「……?」
俺達は少し離れた崩れていない小屋へ案内された。
__そこには
「……!?」
「え!?君は!」
“片腕が無くなっている”ジュンパクが居た。