それは、突然のことだった。
目の前にあるのは、真っ赤に染まって行く、恋人の姿だった─────
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今日は、大好きな彼と付き合ってから1年の記念日。
俺たちは、そんな記念日を楽しんでいた。
pn)らだ〜ショッピングモールに着いたら何買う?
rd)ん〜…何買おっか…
pn)俺、お揃いの服とか欲しい!
rd)いいじゃん、そうしよ〜
こんなたわいのない会話をしていた、その時…
キキーッッ!!!
車が、歩いていた俺たち目掛けて突っ込んできた。
rd)ペンちゃッッ危な…ッッ!!
俺は、pnを庇って、車に轢かれた。
pn)ら…だ…?…!!!らっだぁ、!らっだぁぁぁ!!!
pnが俺の名前を叫ぶ。
どうしてそんなに叫ぶん?俺は生きてるよ?なんか死んだみたいな反応しないでよぺんちゃん〜
その時、地面に赤い液体みたいなのが流れてるのに気づいた。
血だ。
これ、俺の血…?ま、まさか…そんなわけ…
pn)らっだぁ、!!返事して、大丈夫だって言って…ッ…お願い…ッ…
pnは泣いて俺を抱きしめた。
あれ、、、?き、気のせい…かな……抱きしめられてる感覚がない…、手足が、動かな…あ、れ…?ど、どど、どうして…、?
もしかして俺死ぬん?え?やだよ、こんな死に方…
ぺいんと1人残して死ぬなんてできない、生きなきゃ………
rd)…ッ………ッッ……
『大丈夫だよ、ぺんちゃん、生きてるから』
そう言ったつもりだったけど、俺の声は彼に届いてなかった、いや、俺は、話すことすら出来なくなってしまった。
あ、もうこれ死ぬんだ、こんな、こんなあっさりと俺の人生終わっちゃうんだ、未練ありまくりなんだけど…
pn)らだ、救急車、もうすぐ来るからッ…お願い、それまで、もう少しの辛抱だからッ…死なないでッッ…
周りが騒がしい。
俺はかなりの出血をしていたらしく、地面は俺の血で赤く染っていた。
ぺんちゃんの手や服も、俺の血で真っ赤になっていた。
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pn)…らっだぁッッ…!!
俺のせいだ、俺を庇ったから、らっだぁは、、、
どうしよう、死んじゃうのかな…?やだ、そんなのヤダ…!!!絶対に、やだ…ッ
なんで、なんでこんなことが起きるんだよ…ッッ
ピーポーピーポー…
救急車来た、良かった、これでらっだぁは、助かるのかな…?
お願い、死なないで、らっだぁ、、、
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『あれ…?ここはどこだ…?』
気がつくと、真っ白で何も無い空間に俺はいた。
『俺はたしか、車に轢かれて…ハッ…!』
ぺいんとは?!どこにいるんだ?!
辺りを見渡したが、何もかもが真っ白で、俺だけの世界みたいな感じだった。
ぺいんとは、どこだ…?会いたい会いたい会いたい会いたい…!!
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らっだぁは、1ヶ月経っても目を覚まさなかった。
俺は、毎日毎日お見舞いに行った。
日常組のメンバーも付き添いで一緒に来てくれたし、らっだぁ運営のみんなや我々だメンバーの鬱先生やゾムなど、知り合いがたくさんお見舞いに来た。
このまま目を覚まさなかったらどうしよう、ヤダ、死なないでほしい、怖いよ、らっだぁ…ッ
sn)今日で、らっだぁさんが轢かれてから1ヶ月ですね…
pn)……うん
ut)でもやっぱ…ぺんさん庇って自分犠牲にするとこ…かっけぇよ…この人…
tn)そうゆう話はせんの
pn)別に大丈夫ですよ、ちょっと屋上行ってきますね…、
sn)…ぺいんとさん、大丈夫かな…?
屋上にて
pn)…ッ
俺は、ポロポロと静かに涙を流して泣いていた。
pn)らっだぁ………
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