リクエスト来たぞ~
トラクロのオメガバです!
⚠️苦手な方はお気をつけください⚠️
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ク「ちょっと待って~!笑」
この世は三種類の人間に分かれている
α β Ω
そして、トラゾーがα、俺がβだった
それを知らされたとき、トラゾーが
ト「俺の番はクロノアさんじゃなきゃやだ!絶対クロノアさんを番にする!!」
と、俺の隣で呪文を唱えるかのようにブツブツ文句を言っていた
正直俺は嬉しかった
それから数ヵ月後に二人暮らしをし始めるようになったのだ
ト「じゃあまた後で!」
ク「はーい!」
俺は早足で教室に向かい、すぐに机に頭を下げた
ク「はぁぁ……」
どうして俺はΩじゃないんだろう…
βの俺と居てトラゾーは幸せなのかな……?
そんなことを考えていると、あっという間に時間は過ぎていっていた
ク「ごめんな…Ωじゃなくて……」
幸せそうに夕飯を食べているトラゾーを見て、番がいればもっとトラゾーは幸せになるのかな?と考えていると、無意識に口に出していた
ト「俺はクロノアさんがいいんです!」
この言葉にどれだけ救われただろうか
ク「ありがとう………!」
俺にとってトラゾーの言葉は、ゲームで言ったら回復できる魔法の呪文のようだった
でもこの生活もいつかは壊れてしまう
そんなのわかっていた、覚悟を決めていた
そして、恐れていたことがついにきてしまった
ク「え………?運命のΩが見つかった…?」
ト「はい………断ったんですけど…ダメだって……αの義務だろうって…」
あぁ…もうこの生活も終わってしまうのか…
ト「あの……Ωになれる薬があるんですけど…」
ク「へ?」
顔をあげると、いつもの優しい顔があった
だけど、少し悲しそうでもあった
ト「もしよかったら…俺の番になってくれませんか?」
βからΩに変わるのは違反だった
それでも俺はどうしてもΩになりたかった
ク「…なる……Ωになる…!」
だんだん視界がぼやけていく
いつの間にか俺の目から涙がこぼれ落ちていた
それにつられ、気づけばトラゾーも泣いていた
棚から注射をだし、腕に当てた
これでトラゾーの番になれる
そう思うと注射の針を刺したときの痛みなんか一つも感じなかった
ト「これで俺たちずっと一緒ですね」
まるで魔法のような言葉だった
コメント
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ありがたや